今年も京都市内のあちらこちらで「コンチキチン」の音色が響き渡る季節がやってきました。
今回は、昨年(2025年)訪れた、「祇園祭(後祭)宵山」7月23日の様子を紹介します。
昨年は、どうせなら宵山をめいっぱい楽しもうということで、山鉾町内の六角通に沿いにあるホテルを予約しました。
宿泊したのは、目の前に「浄妙山」が建つ「カンデオホテルズ京都烏丸六角」さんです。
ちなみに、こちらが巡行日当日の朝の浄妙山の姿です。
ホテルの建物を出たら、目の前に山鉾が建っているのは何とも贅沢!
さらに、今回宿泊した部屋は、運良く浄妙山を眺めることができる位置にあり、部屋から早朝の作業の様子を目にすることができました(すべての部屋から見えるわけではありません)。
浄妙山の御神体は、平家物語に描かれた「宇治川の合戦」の一幕。園城寺(三井寺)の僧兵 一来法師が、師である筒井浄妙の頭上を飛び越えた場面が表現されています。
宵山の間は会所に飾られており、(少し離れてはいますが)じっくりと鑑賞することができました。
午後1時前にホテルに荷物を預けて散策にでたところ、ちょうど修験者(山伏)の巡行に行き合いました。これは嬉しい偶然。
「役行者山」の護摩焚きに携わる、聖護院門跡から訪れた修験者(山伏)の方々です。
それでは、ここから宵山の様子を紹介していきます。
なお、時間的には、一番最初に訪れた「大船鉾」が午後7時過ぎくらいです。
こちらは、後祭の山鉾の中で一番南に位置する「大船鉾」、後祭のくじとらずとして、後祭11基の山鉾の最後に巡行します。
幕末の騒乱で鉾本体を焼失し、それから150年目となる2014年に巡行へと復帰を果たされました。
間近で見る「懸装品(けそうひん)」は、豪華絢爛!
コンチキチンの音色と温かみのある提灯の灯り、そして夕暮れ時の雰囲気が相まって、わくわくした気持ちが高まります。
各山鉾町の会所付近では、厄除けのお守り「粽(ちまき)」や御朱印が授与されています。
後祭では前祭のような屋台は出ていませんが、通り沿いに立てられたテントでドリンクなどは販売されていました。
さらに、山鉾が建ち並ぶ新町通り沿いでは、いくつかのお店が営業されていて、雑貨などを購入することができます。
新町通をあがっていくと、「南観音山」が見えてきました。御神体は、楊柳観音と善財童子です。
楊柳観音像を布で巻いて御輿に乗せ、宵山に町内を走りまわるという儀式「あばれ観音」(午後10時半頃~午後11時半頃、日和神楽後に実施)でも知られています。
南観音山は、「下り観音山」ともいわれている曳山です。
後祭が復活した2014年から後祭の6番目に巡行していましたが、2023年からは北観音山と一年交代で2番目と6番目を巡行しています。今年(2026年)は6番目での巡行です。
それでは、南観音山の祇園囃子をどうぞ(音がでます)。
さらに新町通をあがると、「上り観音山」ともいわれている「北観音山」が姿を現します。
御神体は、南観音山と同じく楊柳観音像、そして韋駄天立像です。
北観音山の懸装品も、見惚れるような美しさ。
宵山は、巡行中は遠目でしか見ることができない山鉾をすぐ近くで見ることができる良い機会です。
新町通をさらに北へと進むと、「八幡山」が見えてきました。
町内に祀られている八幡宮を山の上に勧請した山鉾です。
新町通から三条通を東に入ると、「鷹山」が見えてきました。
1826年に大雨で懸装品を汚損したことを理由に巡行に参加しないようになり、以降約190年もの間、御神体をお飾りする居祭のみが行われていたそうです。
その後、2014年に鷹山囃子方、2015年に一般財団法人鷹山保存会が設立され、2022年に巡行に復帰を果たされました。
三条通から室町通沿いに下がったところにある、老舗の帯問屋「誉田屋(こんだや)源兵衛」さんの前に飾られる「Carp is dragon in heaven 幟」は、木村英輝氏によって描かれた巨大な鯉のタペストリーです。
2008年に誉田屋さん270周年の記念に270折のコイが描かれてから、毎年1折づつ金色の鯉が描きたされてきたのだそう。今年も見るのが楽しみ。
室町通沿いに下がっていくと「黒主山」、そこからさらに南に下がると、今年の山一番を引き当てた「鯉山」もあります。
黒主山の御神体は、謡曲「志賀」にちなんで、大伴黒主が桜の花を仰ぎ眺めている姿が表現されているそうです。
普段はマンションのロビーとなっている場所に畳を敷き、御神体を安置、周りに懸装品が展示されています。
後祭の宵山(7月21日~23日)は、前祭の宵山のように四条通などが歩行者天国になったり、屋台が出たりなどはありません(歩行者天国の設定、屋台出店は7月15日16日のみ)。
代わりに、しっとりとした日本の祭の雰囲気を堪能できるので、個人的には後祭の宵山が好き。
今年もそぞろ歩きながら、宵山の夜を楽しみたいと思います。

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