南都六宗(三論宗・成実宗・法相宗・倶舎宗・華厳宗・律宗)のひとつに数えられる、律宗総本山「唐招提寺」、今回は鑑真大和上の御影像が祀られている場所と墓所の様子を中心に紹介します。
前回紹介した戒壇の横の参道を通り、北へと進みます。
右側の木々が生い茂った場所は、僧房として使われていたという、今はなき「西室跡」です。
突きあたりには、「醍醐井戸」という井戸があります。
創建当初に、鑑真大和上が掘った井戸だと伝えられているそうです。
境内の北側、土塀に囲まれた場所にあるのは「御影堂」です。
こちらには、国宝「鑑真和上坐像」や、「東山魁夷画伯奉納御影堂障壁画」が収められています。
御影堂は、通常公開されていません。
毎年6月5日~6月7日に、国宝「鑑真和上坐像」を収めた厨子の扉が特別に開かれ、お姿を拝観することができます。
受付方法などが少し特殊なので、公式ホームページの「お知らせ」で確認するのがお勧めです。
期間限定ではい拝観することができない国宝「鑑真和上坐像」ですが、2013年に毎日参拝できるように「鑑真大和上御身代わり像」が制作されました。
「鑑真大和上御身代わり像」が安置されているのは、同じく2013年に落慶したこちらの「開山堂」です。
もとは、江戸時代に徳川家歴代の御霊殿として建立され、その後和上の尊像を安置するために現在の場所に移されたのだそう。
その後、国宝の和上像が御影堂に移されたことにより、覚盛上人、聖武天皇、徳川家康の坐像を安置した本願殿として参拝されていたのだとか。
開山堂から、木々に囲まれた参道をさらに奥へと進みます。
境内の北東の奥まったにあるのは、鑑真大和上の墓所である「開山御廟」です。
参道の両側は高い木立ちに囲まれ、静謐とした雰囲気に包まれていました。
穏やかな空間に、やわらかい陽の光が指しこむ様子は、言葉にできないほど美しい景色でした。
御廟をくるりと半周取り囲むように、池もあります。凪いだ水面に、木々が美しく映りこんでいます。
こちらが、鑑真大和上の御廟です。
御廟前には、和上の故郷である中国揚州から贈られた「瓊花」が植えられているそうです。初夏になると、可憐な花を咲かせてくれるのだとか。
御廟前には、生き生きとした花が活けられていました。
鑑真大和上は1250年以上昔の人物ですが、今でも参拝する人が途絶えないそう。訪れた時も修学旅行生を初め、多くの人が参拝に訪れていました。
国宝の建物や仏像など、数多く拝観することができる「唐招提寺」。
訪れた10月上旬には、萩の花も見ることができました。次回はぜひ、蓮の季節に訪れてみたいと思います。
なお、駐車場は事前精算方式です。
出庫の時に必要となりますので、お忘れなく。
基本データ 名称:律宗 総本山 唐招提寺 住所:奈良県奈良市五条町13-46 拝観時間:午前8時半~午後5時 ※受付は午後4時半まで 拝観料金:大人・大学生1,000円 高校生・中学生400円/小学生200円 鑑真大和上坐像特別開扉: 大人1,000円 高校生・中学生400円/小学生300円 ※別途拝観料が必要 電話:0742-33-7900 |

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