世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつに数えられる、律宗総本山「唐招提寺」の紹介です。
記事にするのがずいぶん遅くなりましたが、1年数ヵ月前の2024年10月上旬に訪れた時の様子となります。
拝観受付がある「南大門」までは、近鉄 西ノ京駅から徒歩10分ほどで到着できます。
また、南大門のすぐ近くに駐車場もあるので、今回は車で訪れました。駐車料金は、現在も変わりがないようです。
駐車場は、かなり広々としていました。150台が停められるようになっています。
唐招提寺を訪れる人がまず目にする南大門は、駐車場を出て道路沿いに左手の進めばすぐそこ。写真では、白い壁の建物です。
南大門は、1960年に天平様式で再建された建物です。
五間の中央に三扉がある切妻造りとなっています。
写真左側に券売機があるので、拝観券はこちらで購入します。駐車場料金同様、現在の拝観料も写真と同じ料金となっています。
購入したら、拝観受付のところにいるスタッフの方に渡せばOKです。
入口横にパンフレットが置いてあるので、1部手にしておくのがお勧め。
何故かというと、広い境内なので、地図が手元にないと自分が今どの位置にいるのか、見失う可能性があります。
唐招提寺の創建は奈良時代759年。創建したのは、日本史では必ず名前がでてくる唐の僧「鑑真大和上」です。5回の渡航を試みて失敗、視力を失いながらも6回目の渡航で日本に渡られてきました。
仏教の導入に多大な影響を与えられた方で、その教えは重要であったと考えられています。
一歩中に入ると、どこかで確かに見たことがある景色が広がっていました。正面に見えるのが、国宝「金堂」です。
金堂は、8世紀後半に鑑真大和上の弟子のひとりである「如宝」の尽力により完成したと言われています。平成に大規模な修理が行われましたが、創建時の姿を残す建物のひとつです。
金堂の中央には、国宝の本尊「廬舎那仏坐像」、右に同じく国宝「薬師如来立像」、東に国宝「千手観音立像」が並んでいます。
金堂の後ろには、国宝「講堂」があります。平城京の東朝集殿を移築・改造した、こちらも8世紀後半の建物です。
こちらには、いずれも重要文化財の本尊「弥勒如来坐像」、「持国天立像」「増長天立像」が並んでいます。
訪れた2024年10月時点でも御本尊は修理中でしたが、現在もまだ完了していない様子。どうやら、今年(2026年)3月頃に須弥壇に戻られるようです。
金堂と講堂の間、東側に建つのは、国宝「鼓楼」です。現在は、鑑真大和上請来の仏舎利を安置しているため、「舎利殿」とも呼ばれているそう。
中には、「如来舎利三千粒」を収める「白瑠璃舎利壺」、それを包む「方円彩糸花網」、さらにそれを収める「金亀舎利塔」で構成される、国宝の舎利容器があります。
鼓楼の東側には、鼓楼に安置された仏舎利を礼拝するための「礼堂」があります。
南北19間のかなり細長い建物で、南側が礼堂、間に馬道と呼ばれる通路、北側が東室になっているそうです。
礼堂の内陣には、「釈迦如来立像」「日供舎利塔」が安置されています。
礼堂の東側には、ともに国宝の「宝蔵」(写真左側)と「経蔵」(写真右側)があります。いずれも高床式の校倉となっています。
宝蔵は、創建に合わせて建立されたと言われています。
経蔵は、創建以前の新田部親王邸の米倉を改造したものと言われており、唐招提寺の中でもっとも古い建物です。
経蔵の南には、蓮池もありました。
奈良市では蓮で有名な寺院がいくつかありますが、唐招提寺もそのひとつ。
他の3つの寺院(西大寺・喜光寺・薬師寺)と唐招提寺を結ぶ道は「ロータスロード」と呼ばれ、毎年初夏~夏にかけて人気のようです。
金堂の西側には、「戒壇」があります。僧となるための授戒が行われる場所です。
創建時に築かれたとされているようですが、現在は三段の石壇のみが残っています。
石段の上にある半円の塔は「宝塔」で、1978年にインドのサンチェーの古塔を模して築かれたものです。
井上靖氏の小説「天平の甍(いらか)」でも知られる「唐招提寺」。
次回は、鑑真大和上の御影像が祀られている場所と墓所の様子を紹介します。
基本データ 名称:律宗 総本山 唐招提寺 住所:奈良県奈良市五条町13-46 拝観時間:午前8時半~午後5時 ※受付は午後4時半まで 拝観料金:大人・大学生1,000円 高校生・中学生400円/小学生200円 鑑真大和上坐像特別開扉: 大人1,000円 高校生・中学生400円/小学生300円 ※別途拝観料が必要 電話:0742-33-7900 |

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