西国第三番札所であり、粉河観音宗の総本山でもある、「風猛山 粉河寺(こかわでら)」を紹介します。
創建は奈良時代770年、枕草子や梁塵秘抄にも名前がででくる古刹です。
場所は、和歌山県紀の川市。和歌山市の東の方向にあります。
公共交通機関を利用する場合、JR粉河駅から門前町を通り徒歩15分ほどで、粉河寺の入口となる「大門」(写真奥)に到着します。
今回は車で訪れました。
鮮やかな朱塗の「大門橋」を渡り、大門に至る途中に民営の有料駐車場がありますが、大門の先にも100台ほどが停められる有料駐車場があります。
現在は粉河観音宗の総本山である粉河寺ですが、元は天台宗の寺院として大規模な七堂伽藍を有し、多くの僧兵もいたようです。
現在の境内も、約35,000坪の広さがあります。
「大門」の建立時期は判明していないそうですが、鬼瓦に宝永4年(1707年)と刻まれており、この頃に建てられたと考えられています。
和歌山県では、高野山、根来寺に次ぐ規模の楼門です。
左右に配置された金剛力士像は、仏師春日の作と伝えられています。
大門をくぐり抜けると、整備された石畳が続いていました。
なお、駐車場は写真右側の建物(土産物店)を通り過ぎてすぐ、右に入った場所です。
駐車場の入口を通り過ぎてから右手方向へ進むと、左側にたくさんの御堂が並んでいました。
「中門」に至るまでにあった、いくつかの御堂や石像を紹介します。
「粉河寺童男堂」は、粉河寺の御本尊である「千手千眼観世音菩薩」の化身「童男大士」を祀る御堂です。
「童男大士」は、開創の由来を描いた国宝「粉河寺縁起絵巻」にも登場します。
童男堂に向かって右手には、童男大士が柳の枝を手に、白馬に乗って現れたという「出現池」がありました。
こちらの場所は中に入ることができず、窓からのぞき込む形となっています。
左側の三角の朱色の御堂には「千手観音」が、正面には「童男大士」の石像が安置されています。
窓のすぐ下に「馬蹄石」があるということでしたが、視界が限られているため確認できず。無念。
出現池の手前には、「仏足石」が置かれていました。
そのまま石畳に沿って進むと、「中門」が見えてきます。
手水舎です。
手水鉢がなかなか珍しい形をしています。蓮の花を模しているようです。
この手水鉢は、江戸時代に全国に知られていたという粉河鋳物の代表的作品「盥漱盤(荷葉鉢)です。
作られてから200年余りとなるそうですが、問題なく働き続けているのだそう。すごい。
手水舎の横には、「身代り地蔵尊」が安置されています。
下に並べられている「ミニ地蔵尊」は、本堂にて授与されているそうです。
「中門」は江戸時代に建立された楼門で、石段の両側に植えられているのは桜の木です。
この場所をはじめ数百本の桜の木が植えられているそう。ぜひとも満開の時期に訪れてみたいものです。
少しわかりにくいですが、中門の中には「四天王」が祀られています。
掲げられているのは、粉河寺の山号である「風猛山」の扁額。
紀州十代藩主 治宝(はるとみ)公の直筆によるものです。
実は訪れた時は、途中強めの雨に降られてしまい、少し大変でした。とはいえ訪れたからには、しっかりと参拝したいもの。
次回は中門から先にある本堂や石庭、粉河産土神社などを紹介します。
基本データ 名称:粉河観音宗(総本山) 風猛山 粉河寺 住所:和歌山県紀の川市粉河2787 拝観時間:午前8時~午後5時 拝観料金:境内無料/本堂内陣拝観400円 電話:0736-73-4830 |

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