藤原不比等の娘であり、聖武天皇の母でもある藤原宮子の願いにより、文武天皇が701年創建した、和歌山県最古のお寺「天台宗 天音山 道成寺」の紹介です。
寺名に聞き覚えがある方はおそらくその記憶通り、「安珍清姫伝説」でも知られているお寺となります。
場所は和歌山県日高川町、JR道成寺駅から徒歩10分ほどの場所にあります。
写真の地図では、左側中央より少し下。(わかりにくいですが)釣鐘から火が出ているイラストが描かれている辺りです。
今回紹介するのは、一昨年(2024年)の秋頃に訪れた時のものです。
車を利用したので、門前にある駐車場(500円)に停めさせてもらいます。
駐車場から、道成寺の入口にあたる「仁王門」まではすぐです。
参道沿いにはお土産物屋やレストランもあり、それなりの人出で賑わっていました。
「仁王門」下の石段に到着しました。
実は、道成寺には「道成寺の七不思議」があります。この62段の石段はそのひとつになります。
今回は、この七不思議を中心に紹介していきたいと思います。
1つめの「石段の不思議」は「遠近法の逆利用」です。
石段の左右の土手が逆ハの字型になっていて、上からは長めに、下からは短めに見えるようになっているのだそう。
少し斜めの位置からになりますが、石段を上から眺めた写真です。
なんとなく、わかるようなわからないような。
2つめは「仁王門の不思議」です。本堂、御本尊、門、参道が一直線に配置されているそう。
仏さまが人々を見守ってくださるようにとの願いが込められているのだとか。
こちらが、実際に仁王門から本堂を写した写真です。
この奥に御本尊が祀られているのですね。
3つめは、本堂に向かって右手にある「三重塔の不思議」です。
軒先を支える垂木の形か一階部分・二階部分と、三階部分が異なる構造になっているのだそう。
実際に三重塔を見あげてみました。
確かに、軒下の垂木が一階と二階部分は端まで平行になっていますが、三階の部分だけ扇状に配置されています。
4つめは、「安珍清姫の伝説」にも関わる「鐘楼の位置」です。
道成寺では約千年前、清姫が安珍を追いかけてきて釣鐘ごと焼いたと言われています。最近の発掘調査で、鐘楼がこの場所にあったことがわかったそうです。
火事があったのか焚火の跡なのかは定かではないらしいですが、後ろの桜の周りで焼けた土も出土したそう。
なお、看板の後ろに植えられているのは、現在二代目となる「入相(いりあい)桜」です。
江戸時代に大阪難波で上演された安珍と清姫の物語にもとづく文楽、この桜の名前がつけられた「日高川入相花王」は大評判になったとか。
5つめ~7つめは、本堂の裏側で紹介されていました。
5つめは「御開帳の不思議」、こちらの扉の中には、33年に一度だけ御開帳される秘仏が祀られているそうです。
次の御開帳は2038年、まだしばらく先ですね。
6つめは「娘道成寺の人気」、毎年春にこの場所で安珍と清姫の物語にもとづく芸能「道成寺物」の奉納公演が行われるそうです。
7つめは「無き鐘ひびく道成寺」。初代の鐘は、平安時代に安珍と清姫の事件で焼かれたものなのだとか。二代目の鐘は戦国時代に持ち去られ、現在は京都市の妙満寺にあるそう。
次回は本堂の中と、境内のその他の見どころを紹介していきます。
基本データ 名称:天台宗 天音山 道成寺 住所:和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738 拝観時間:午前9時~午後5時 ※絵とき説法は午後4時まで 入山料:無料 拝観料:大人(中学生以上)700円 小学生300円 幼児無料(お静かに願います) 電話:0738-23-3806 |

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