橿原考古学研究所が1938年以来行ってきた発掘の出土資料を中心に展示が行われている、「奈良県立橿原考古学研究所附属博物館」の紹介です。
場所は、近鉄 畝傍御陵前駅から徒歩5分ほど。
博物館の入口前には、約40台ほどが停められる無料駐車場もあります。
展示スペースはフリーゾーンと有料ゾーンに分かれていて(瑞山ホールは訪れた時は有料ゾーンでした)、フリーゾーンだけでもなかなか興味深い展示が行われています。
さらに、「竜田御坊山3号墳の横口敷石久槨」の屋外展示も行われているようです。
今回は後で見学しようと考えていたら、館内を満喫しすぎてうっかりそのまま帰ってしまいました。無念。
橿原考古学研究所附属博物館のエントランスホールには、1949年の火災で焼損した「法隆寺金堂壁画(第一号壁)」の復元陶板が展示されています。
色鮮やかなこちらが、1935年に撮影されたガラス乾板のデータを元に、日本がなどの専門家の助言をもらいながら製作された、焼損前の復元陶板です。
反対の壁には、向かい合わせになるように、焼損後の復元陶板も展示されていました。
実物は飛鳥時代に描かれた仏教壁画の最高傑作として知られているそうですが、焼損後は一般公開されていないそうです。
さらに、こちらでは「飛鳥京跡苑池から出土した石造物」が展示されていました。
「飛鳥京跡苑池遺跡」とは飛鳥京の宮廷庭園で、斉明天皇の時代に作られ、天武天皇の頃に改修されたと推測されているのだそう。
調査終了後は埋め戻され、現在は庭園としての姿は見ることができないのだとか。
こちらが「流水施設」で、元は南池に立てられていたものです。
大正時代1916年に出土した「出水酒船石」など2点の石造物と、この石造物が直線で並んで水を流す仕組みになっていたそう。
こちらが扁平な石材を深さ41cmに刳り抜いた「石槽」です。内面は平滑になっており、周縁部分や底面はほぼ水平になっているのだとか。
流水施設とは別系統で水を送って溜めたものだと考えられています。
受付前にある無料の展示スペース中央では、「県内遺跡分布模型」を見ることができます。
こうやって見ると、まさしく「盆地」!という地形になっていますね。
模型図ではよく見かけるタイプで、ボタンを押すとその場所が光る仕掛けになっています。
奈良市内でも、12の古墳が確認できます。
奈良市以外でも、生駒市、天理市、桜井市などの古墳・遺跡の場所が確認できるようになっていました。
展示スペース内でひときわ目を引いたのが、桜井市「メスリ山古墳」の「大型円筒埴輪」の復元です。
メスリ山古墳は大型の前方後円墳で、日本列島最大の高さ2.1メートルの大型円筒埴輪をはじめ、円筒埴輪や高坏形埴輪などが配置されていたのだそう。
さらに横には、大和郡山市にある「横田堂垣内遺跡」の「一木刳り抜き井戸」の「井戸枠」が展示されていました。
長さ3.1メートル、直径(外径)1.0メートルと、奈良県内で確認された奈良時代の一木刳り抜き井戸の中では、極めて大きいものなのだとか。
受付の先からは、有料ゾーンとなります。
特別展が行われていない場合の入館料は一般400円と、気軽に立ち寄れる入館料です。
今回訪れたのは、秋季特別展「きらびやかに送る-国宝・藤ノ木古墳出土品修理事業成果展1-」が行われていた昨年(2025年)11月末。入館料は1,000円となっていました。
なお、この特別展は11月30日で終了しています。
特別展にちなんだのか、無料の展示スペースの一角には、被ることができる「金銅製冠(藤ノ木古墳出土)」の模型が置かれていました。
驚くことに、橿原考古学研究所附属博物館では、一部の指定された展示物を除き、特別展もすべて撮影が許可されていました。
次回は、秋季特別展「きらびやかに送る-国宝・藤ノ木古墳出土品修理事業成果展1-」の一部と、なかなか興味深い常設展の一部を紹介します。
基本データ 名称:奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 住所:奈良県橿原市畝傍町50-2 営業時間:午前11時~午後10時 ※LO午後9時15分 入館料:一般400円/高校生・大学生300円 小・中学生200円 ※特別展開催中は料金が異なる 休館日:月曜日 ※祝日の場合は火曜日 年末年始(12月28日~1月4日) ※臨時休館日有 電話:0744-24-1185 |

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