
今年(2025年)の桜は何処で見納めしようかと考えていましたが、今回は遅咲きの桜を観ることができる「梅小路公園」へと足を運んでみました。

「梅小路公園」は京都駅の北側 烏丸口から徒歩15分~20分ほど。
あまり歩きたくない場合は、JR嵯峨野線の利用がお勧めです。京都駅の次 梅小路京都西駅で下車すると、公園の西側に到着します。

梅小路公園で多くの桜を観ることができるのは、公園の東側に位置する「芝生広場」の周辺です。
芝生広場をぐるりと囲むように、「さくらの回廊」が設置されています。

4月14日に訪れた芝生広場の南側に様子です。
早咲きの桜はほぼ葉桜となっていましたが、遅咲きの桜は満開に近い状態でした。

こちらのポンポンのようなもふもふした桜は、「普賢象」という遅咲きの八重桜です。まさしく満開。白、かなり淡い紅色の可愛らしい大輪の花をつけます。
雌しべの形が、普賢菩薩が乗る白象の鼻に似ているということで、この名前がつけられたとか。

まだ完全に花開いていない、こちらの濃い紅色の桜は、「関山」という八重桜。
つぼみが少しずつ開いている途中のものが多く、もうしばらくすると満開になりそうな様子でした。

同じく濃い紅色をしたこちらの八重桜は、「紅華」。満開です。
桜の研究家である、浅利政俊氏が作出した桜です。

花びらが幾重にも重なって、まるで毬のような感じです。ふぁさふぁさもふもふもしたい。

面白い枝ぶりをした桜もありました。
真っ白な花をつけるこちらは、「市原虎の尾」という八重桜です。名前のとおり、京都市左京区市原にあった桜なのだとか。

枝が短く、大輪の花が密集した様子が虎の尻尾のように見えることから、この名前がつけられたのだそう。
こちらも可愛らしい、もこもことした桜です。

淡い黄緑色をしたこちらの桜は「鬱金」。ショウガ科のウコンの根茎で染めた鬱金色に似ていることから、名づけられたそうです。

「鬱金」も桜にしては珍しい色をしていると思いますが、これよりもさらに緑色が濃い「御衣黄(ぎょいこう)」という桜の品種もあります。

南側のエリアから半周し、京都水族館の前に来ました。
こちらでも、遅咲きの桜を楽しむことができます。


白と淡い紅色のレースのような花びらが重なるこちらの桜は「松月」。可憐な花びらに、思わず見惚れてしまいました。


こちらは「福禄寿」、七福神の一柱の名を冠した桜です。こちらの桜もなかなかに愛らしい。

まだ花が完全に開いていなかったのは、「菊桜」。花弁が100枚以上つく桜を「菊桜」というのだとか。
これは満開なったところを見てみたい。

「兼六園菊桜」です。
名前のとおり、金沢市の兼六園に植えられていた国指定の天然記念物の桜由来のようです。菊桜よりも花びらが多い品種らしく、かなり遅咲きの桜のようです。

早咲きから遅咲きまで、さまざまな種類の桜を楽しむことができる「梅小路公園」。
すべての時期の桜を楽しむことができるのは、近くに住む京都市民の特権だと思います。時間があれば、日々の開花状況を観察してみるのも面白そうです。
基本データ 名称:梅小路公園 住所:京都市下京区観喜寺町56-3 定休日:なし 電話:075-352-2500 |
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