
身体全体で体験できる没入型ミュージアム「teamLab Planets(チームラボプラネッツ)TOKYO DMM」。今回は、水に入るミュージアム「Water」エリアを紹介します。
なお、全体的に暗いエリアのため、写真のプレが大きいです。申し訳ありません。

Waterエリアは、裸足で体験するミュージアムです。
靴下やストッキングは、必ず脱ぐ必要があります。
名前のとおり、大人でも膝まで水に濡れるアートがあり、さらに暗い通路や足元が安定しない場所も多いため、カメラやスマホ以外の手荷物は持ちこみ不可となっています。無料のロッカーがあるので、好きな場所に靴や手荷物をすべて入れてアート作品へと進んで行くことになります。

さらに、足下が鏡面になっている場所があるため、スカートだと中が映りこむことがあります。
ショートパンツを持参するか、中にスパッツを履くのがお勧め。なお、貸出用としてハーフパンツが準備されているそうです。
鍵付きの個室更衣室があるので、気軽に着替えることもできます。

着替えをすませて、いざミュージアムの中へ。
最初の廊下は照明が落とされていて、足下をほのかな青い光が照らしていました。なだらかな坂道がゆるやかに先へと伸びている様子は、なんとも幻想的です。

突きあたりの角を曲がると、水音が聞こえてきました。この場所から、さっそく水に入ることになります。
この場所ではくるぶしほどまでの水が流れていますが、写真のとおり少し急な坂道をのぼっていきます。手すりがありますので、滑らないようにしっかりとつかまりながら歩くのがお勧めです。

上までのぼりきった場所には、滝が流れ落ちていました。「坂の上にある光の滝」という作品です。2016年~2017年の作品、四国の山奥にある自然の滝を使った「光の滝 - 四国の山奥」が原形となっているそう。
この光の滝を撮影するために、坂道の上のあたりで渋滞が発生していました。角度がある場所で止まることになるので、うっかり転がらないようにご注意を。

滝の流れを光と音で楽しんだ後は、ひとまず水からあがります。
この場所以降も、水から出る場所には必ずタオルと腰掛けるベンチが準備されていました。

次の部屋は「やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」という作品。
一歩踏み出した瞬間、ずぶりと足が深く沈み込みました。それもそのはず、こちらの空間は床一面に分厚いクッションが敷きつめられています。
クッションに埋もれてのんびりしたかったのですが、寝転がったり座ったりするのはNGの様子。ごろんごろん転びまわっていたお子さんが、スタッフの方に注意されていました。

次の部屋は、「The Infinite Crystal Universe」という作品です。まさしく、周囲一面がクリスタルのお城の中か迷宮といった雰囲気。


この作品では、さまざまな色に変化するチューブのようなものが、すだれのように天井から吊るされています。
かなり密度があり、自分が今どちらの方向に歩いているのか見失いそうになります。

しばらく進むと、天井と床一面が鏡張りになった、広い空間にでました。

その場所にいる人の姿が床の鏡に映り、天井の鏡に映った姿が反射してまた床の鏡に映るという、いったい何がどうなっているのやら・・・とても不思議な空間です。

美しいクリスタルの林を抜けた先には、色とりどりの魚が泳ぐ映像が映しだされた空間がありました。

作品名は「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」、膝くらいまでの深さがある乳白色のお湯に入って楽しむ作品です。
泳いでいる魚は鯉、人にぶつかると花となって散っていくプログラムで描かれているのだそう。

しばらくすると部屋の中が明るくなり、水面に映しだされている映像が変わりました。
パステル調の色合いで、これはこれで可愛らしい雰囲気を楽しめます。

天井から床まで大きなバルーンで埋め尽くされていたのは、「変容する空間、広がる立体的存在 - 平面化する3色と曖昧な9色」という作品です。
やわらかな球体には光がともされていて、押したり叩いたりすると音が響き、放射状に色が変わっていくようになっているそう。

最後は、部屋の中央付近に座って鑑賞する「Floating in the Falling Universe of Flowers」という作品。
こちらの部屋の床も鏡張りとなっていて、壁から天井一面に映しだされる花の映像が、美しく艶やかに反射して不思議な空間を作り出しています。

部屋の中央付近へと進むと、真っ暗の空間の中で、色とりどりの花々が咲いて散っていく様が空間いっぱいに映しだされていました。これはすごい。
記録された映像が流されているわけではなく、コンピュータプログラムによってリアムタイムで描かれ続けているのだとか。今、この瞬間の場面は二度と見ることができないそうです。

しばらく鑑賞していると、座って鑑賞する意味がわかりました。
映像が縦横斜めと縦横無尽に流れ続け、それが床の鏡面に反射もするので、吸いこまれてしまうような錯覚を覚えます。平衡感覚が麻痺して、座っていても目がまわるような感覚になるので、車に酔う人は少しツライかもしれません。

身体ごとさまざまな空間を体験できる「teamLab Planets(チームラボプラネッツ)TOKYO DMM」、会期は2027年の年末までです。
新しいエリアも登場したので、終了する前にぜひもう一度足を運んでみたいと思います。
基本データ 名称:teamLab Planets TOKYO DMM 住所:東京都江東区豊洲6-1-16 開館時間:午前9時~午後10時 ※最終入館は閉館の1時間前 エントランスパス(入館料):変動価格制 休館日:公式ホームページにて確認 電話:なし ※問い合わせは公式ホームページ 「お問い合わせフォーム」から |
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