鳥取砂丘のマップの配布やガイドツアー、多彩なアクティビティの窓口となっている「山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター」の紹介です。
場所は、鳥取砂丘へと続く階段の右側。写真右端に写る建物が「鳥取砂丘ビジターセンター」です。
専用駐車場はありませんが、目の前に広い「鳥取砂丘駐車場(有料)」があるので、わかりやすいと思います。
「鳥取砂丘ビジターセンター」に入ると、目の前には「案内カウンター」があります。
その名のとおり、鳥取砂丘に関する案内をしてもらえる他、砂丘での落とし物はこちらに届けられるようです(たまたま「スマートフォン落とした」という会話が。届いていたらしいですけど、見つからなかったら大変ですね・・・)。
ここから先、紹介する展示内容は、昨年(2023年)9月に訪れた時のものなので、多少変わっている部分もあると思います。ご了承ください。
地下一階の「体験学習室」には、「風紋発生風洞装置」なるものが設置されているそうです。なんでも、風が作る砂の波模様「風紋」ができる仕組みを説明してもらえるのだとか。
この時は、ちょうど前の時間が終わったところで、次の回まで時間があったので諦めました。残念。
2階では、1年を通してドローン撮影された鳥取砂丘の映像が投影される、ドームシアター「すなくら」や、鳥取砂丘の成り立ち、生息するいきもの、関わった人達の紹介など、さまざまな内容が展示されています。
こちらが、ドームシアター「すなくら」です。
表側には、鳥取砂丘の風紋が美しく描きだされていました。
映像が投影されるスクリーンがあるのは、裏側のスペースです。上映時間は約7分、午前9時20分をスタートに、毎時00分、20分、40分から上映が開始されます。
さらに上映されていない時間には、スクリーンの前で身体を動かすことによって、映像に変化が起こる仕掛けも施されていました。
パネルや模型などを使った展示は、3つのゾーンに分かれていました。
こちらは「大地のゾーン」、鳥取砂丘の成り立ちや風紋について展示されています。
こちらは、「鳥取砂丘のでき方」の展示です。
鳥取砂丘の砂は、主に花崗岩質でできている中国山地の土砂を千代川が運んできたものだとか。千代川河口で沿岸流(海岸に平行した海水の流れ)によって流された砂が、北西の季節風によって内陸の運ばれ、丘を作ったのが鳥取砂丘なのだそう。
大きな顕微鏡の近くには、鳥取砂丘周辺の砂や世界各地の砂が展示されていました。
観たい砂粒が入ったシャーレを顕微鏡の下に置くと、目の前のモニターに大きく映しだされるようになっています。
こちらは、沖縄の「星砂」です。
砂の名前はついていますが、現実には岩石の風化によって生成された砂ではなく、なんと死んだ有孔虫の殻なのだとか。
「いきもののゾーン」では、砂丘に生きる植物や昆虫が紹介されています。
こちらは「砂丘植物」、こうやって見ると綺麗な花をつける植物も多いようです。
近くには、砂丘のどの場所でどの植物を観ることができるのか、わかりやすい植物マップもありました。
下には「花ごよみ」も掲示されているので、砂丘に足を運ぶ前に確認するのも良さそうです。
一方、こちらは砂丘外から侵入する外来植物です。外来植物が増えると、砂の移動が減少して美しい風紋が見られにくくなったり、砂丘の草原化が進んでしまうとか。
コロナ禍前になりますが、オアシス付近で外来植物を引っこ抜いて除草する、短時間の除草体験に参加したこともあります。
こちらは、アリジゴクの巣穴の断面図です。これはなかなか興味深い。
ちなみに、鳥取砂丘ビジターセンターの道路向かいにあるドライブイン「鳥取砂丘会館」さんの前には、アリジゴクの顔はめパネルがあります。
実際のアリジゴクは1cmほどだということですが、さすがにこのパネルはコワイ。
3つめは「人のゾーン」です。砂丘に関わってきた人々や、その歴史が紹介されています。
今は観光地として有名ですが、これからも砂丘を守るために、さまざまな取り組みが必要などだと感じました。
鳥取砂丘のさまざまなことが紹介されている「山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター」。
時間があれば、鳥取砂丘に行く前に見学するのがお勧めです。
基本データ 名称:山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター 住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971 入館料:無料 営業時間:午前9時~午後5時 休業日:なし 電話:0857-22-0021 |
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