今回は、リニューアル前に宿泊したこぶし荘さんの夕食を紹介します。


ドリンクリストの紹介。
ビール、サワー、あらごしのフルーツ酒、梅酒、ウィスキーやハイボール、ジン(季の美)、日本酒、焼酎とワインにソフトドリンク。
何はともあれまずはビールと、


季節の日本酒から飲み比べをチョイス。
るり渓温泉さんでは通常のドリンク以外に、季節ごとに様々な日本酒をチョイスしたものを用意していますので、色々な日本酒を試す良い機会になります。

ここからは夕食の紹介。今回は平日限定の「季節懐石」をチョイスしました。お手頃なコース料理という位置づけになります。
るり渓温泉さんは数年前から懐石料理のレベルが上がったと感じており、それまでは良く鶏鍋をチョイスしていたのですがここ数年はもっぱら懐石料理です。
最初の一品は、湯葉と菊菜のお浸しと、海老と百合根の玉地蒸し。

玉地蒸しとは玉(玉子)と地(出汁)を合わせて蒸したもので、要するに茶碗蒸しのことです。
大きめの海老が入っていました。


お刺身は二種、紅葉鯛と戻り鰹。
鯛はワサビ醤油で、鰹は大根おろしとポン酢でいただきました。
るり渓温泉さんは高原にある宿ですが、舞鶴港や京都市場から直送の海鮮が届くので刺身のクオリティはかなりのものです。

大きな皿に温められた石が敷かれ、朴葉の上にのせられて提供されたのは紅葉鯛の唐揚げ。
写真では大きさが伝わりにくいですが、里芋の大きさと比べてください。これで2人前で唐揚げも2切れあり、一つ一つの大きさは一人分として十分でした。

付け合わせは秋茄子、シシトウ、シメジ、里芋のカダイフ揚げ。
カダイフとは? と調べてみましたが、トルコやギリシャなどが起源と言われる麺状の生地で、揚げ物の衣やスイーツにも使われるとのこと。
ほどよく脂ののった紅葉鯛や油と相性が良い野菜は、大根おろしに柚子コショウを合わせたものでさっぱりといただきます。

鍋物は牛肉とキノコのすき焼き。
キノコは丹波シメジ、舞茸、椎茸の3種で、その他に菊菜と白菜、焼き豆腐入り。

通常ならすき焼きは溶き卵につけて食べるのですが、今回はとろろに卵黄を落としたものでした。
こういう遊び心というか、鉄板から少し外した(もちろん美味しい)料理を混ぜておいてもらえるのが、バージョンアップしたるり渓温泉さんの懐石料理の特徴だと思います。

釜飯は栗おこわ。
炊き上がるまで30分ほどかかるので、時間を逆算して火を付け蒸らします。

ただの炊き込みご飯ではなく、餅米が使われているおこわなので、食感はまさにもちもち。
栗はそこまで甘くないさっぱりした味で、さっぱりとした大葉の風味が良いアクセントになっています。
漬物は2種、ゴボウと柴漬けでした。

赤だしはナメコ。
キリッとした辛めの赤味噌で、栗おこわの優しい味と良い調和が取れていました。

最後の甘味は、スイートポテトのブリュレと黒豆きなこのアイス。それとお皿の奥に干し芋。
今回の料理もどれも美味しく、ボリュームはちょうど良いものでした。これがリニューアルでどのように変わるのかも楽しみです(個人的には、料理については変わらないでいてほしいと思います)。
次回はこぶし荘さんの朝ご飯を紹介します。
るり渓温泉さんのリニューアルについては、るり渓温泉の本館と温泉が「2024/11/18~2025/4/23」、花あかりが「2025/1/6~2025/4/23」の予定で行われるとのことです。
基本データ 名称:るり渓温泉 こぶし荘花あかり 住所:京都府南丹市園部町大河内広谷1-8 休業日:無休(臨時休業は電話確認) 電話:0771-65-5001 |
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