ひがし茶屋街(石川県金沢市) 町屋が立ち並ぶ風情のある街をそぞろ歩く

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 金沢三茶屋街のひとつ、浅野川の北に位置する「ひがし茶屋街」を散策してきました。

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 まず最初に、「ひがし茶屋街」がある「東山ひがし」は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
 歩きながらの飲食は禁止されていますので、ご注意ください。

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 東山ひがしは、江戸時代に金沢城下から越中を結ぶ北国街道の下口として人が物資が行きかい、にぎわっていた場所です。
 そのような世俗を取り締まるために、加賀藩は「ひがし」の地域に限って、茶屋町の開設を許可したそう。かつては「卯辰茶屋町」「浅野川茶屋町」とも呼ばれていたとか。

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 「ひがし茶屋街」というと、築200年を超えるという、弁柄塗(べんがらぬり)の建物が象徴的です。すぐ横に植えられた柳の緑とも相まって、風情のある景色になっています。
 記念撮影のスポットにもなっているようで、たんさんの方がこの場所でカメラを構えていました。

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 こちらの建物に入っているのは、町屋の再生にも取り組んでいる、株式会社 箔一さんが運営する「金澤しつらえ」さん。
 北陸の伝統工芸品の素晴らしさを身近に伝えるアートギャラリーとなっているそう。中には、「茶房やなぎ庵」さんが併設されています。

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 金澤しつらえさんから視線を奥へと向けると、まっすぐな石畳の道と茶屋街の建物が連なっていました。
 出格子には、金沢の町家の特徴である「木虫籠(きむすこ)」が使われていて、なんともしっとりとしたたたずまいです。

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 すぐ近くには、国指定の重要文化財「志摩」があります。江戸時代に建てられたお茶屋の建物で、これまで手を加えることなく、そのままの形で残っているのだそう。
 入館料が必要ですが、中は見学することができ、さらに茶室「寒村庵」では抹茶をいただくこともできるそうです(有料)。

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 志摩さんの別館として、「お茶屋美術館(旧 中や)」があります。
 位置的には志摩の建物の背後にあり、ぐるりと道を迂回して行く形となっていました。

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 こちらの建物も、江戸時代に建てられたお茶屋です。
 1階には金、銀、珊瑚を施した髪飾りや加賀蒔絵、加賀象嵌、九谷焼などの道具類が展示されており、中庭には水琴窟もあるのだそう。

 ここからは、ひがし茶屋街で気になった飲食店を少しだけ紹介します。
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 こちらは、金澤こしらえさんのすぐ近くにある「波結(はゆわ)」さん、2階席からはひがし茶屋街を一望できるカフェです。
 赤いパーテーションの右側が波結さんで、左側は別のお店です。

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 メニューには、「上生菓子と抹茶のセット」1,100円(税込)をはじめ、「抹茶パフェ」「抹茶づくし膳」各1,250円(税込)など。
 その他、定番のコーヒー類をはじめ、「金澤ゆず蜜ソーダフロート」750円(税込)、「金沢百万石ビール コシヒカリエール(小瓶)」850円(税込)などもありました。

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 パーテーションの左側は、創業140年の老舗和菓子屋のカフェ「菓舗 Kazu Nakashima」さん。4代目が「生きている和菓子」をテーマに作る品物が用意されているそう。
 抹茶だけでなく、日本酒やスパークリングワインと合う和菓子もいただけるそうです。

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 さらに左隣にあるのは、「甘味カフェ 茶ゆ」さん。1階がジェラートアイスショップ、2階がお座敷(甘味処)になっています。
 1階では、もなかを使ったアイスやソフトクリーム、どら焼きアイス、わらび餅アイスなどがいただけるとか。

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 2階のお座敷では、しぼりたて0.8mmの高級和栗をのせた「絹糸プレミアムモンブラン」1,970円(税込)や、「金のきゃくまん最中セット」1,380円(税込)、「生寒天あんみつ」800円(税込)、「冷やし抹茶お好みクリームぜんざい」900円(税込)、「お好みジェラート2種(ふやき種菓子付き)」800円(税込)などがあります。

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 金澤しつらえさんのお隣にあるのは、「箔座 金の縁起屋」さん。
 箔製品の企画、製造、販売を行っている、箔座株式会社さんが運営する飲食店です。

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 こちらでは、だしが決め手だという「金沢たこ焼」がイチオシなのだとか。4個580円(税込)からあり、ソースは「能登しお」「金沢しょうゆ」「極みソース」から選べます。
 一番の特徴は、「金箔体験メニュー」があること。+900円(税込)で、金箔1枚をたこ焼やかき氷などに乗せることができるそう。

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 もちろん、お酒を取り扱ったお店もありました。
 店頭に吊るされた杉玉が目印のこちらは、石川地酒専門銘店「ひがしやま酒楽」さん。石川県全域から厳選した銘酒を、常時120種以上取り揃えているそうです。

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 1階には約360種類のお土産が揃ったショップと立ち飲みコーナーがあり、2階のお座敷では1階で購入したお酒や珍味をいただくことができるそう。

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 「東山みずほ」さんでは、石川県産の厳選された土鍋ご飯とおばんざいの定食をいただくことができます。

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 「金沢のおばんざい定食」と名づけられたお昼ご飯には、「一汁六菜(メイン1品・惣菜5品・ご飯・味噌汁・ミニデザート)」2,000円(税込)、「一汁七菜(メイン2品・惣菜5品・ご飯・味噌汁・ミニデザート)」2,300円(税込)、「のどぐろ定食(メイン1品・惣菜5品・ご飯・味噌汁・ミニデザート)」3,100円(税込)がありました。

 実は今回、「ひがし茶屋街」ではほとんど滞在時間がなく、少し買い物をしたくらいでした。
 次回はぜひ、お店に入りながらのんびりと散策したいと思います。


 基本データ
 名称:金澤しつらえ
 住所:石川県金沢市東山1-13-24
 営業時間:午前9時~午後6時
 定休日:木曜日
 電話:076-251-8899

 基本データ
 名称:志摩
 住所:石川県金沢市東山一丁目13-21
 営業時間:
  (3月~11月)午前9時半~午後5時半
  (12月~2月)午前9時半~午後5時
  ※予告なしでの変更有
 入館料:一般500円/小・中学生300円
 定休日:なし
 電話:076-252-5675

 基本データ
 名称:お茶屋美術館(旧 中や)
 住所:石川県金沢市東山1丁目13-7
 営業時間:午前9時半~午後4時半
 入館料:一般500円/小・中学生300円
 定休日:木曜日
 電話:076-252-0887

 基本データ
 名称:波結
 住所:石川県金沢市東山1-7-6
 営業時間:午前10時半~午後6時
      ※季節によって異なる
 定休日:不定休
 電話:076-216-5577

 基本データ
 名称:菓舗 Kazu Nakashima
 住所:石川県金沢市東山1-7-6
 営業時間:午前10時~午後6時
 定休日:木曜日
 電話:076-252-5280

 基本データ
 名称:甘味カフェ 茶ゆ
 住所:石川県金沢市東山1丁目7-8
 営業時間:午前10時半~夕暮れ時
      ※午後1時から開店の場合有
 定休日:不定休
 電話:076-253-1715

 基本データ
 名称:箔座 金の縁起屋
 住所:石川県金沢市東山1-13-23
 営業時間:午前10時~午後4時半
 定休日:公式インスタグラムにて確認
 電話:076-253-8881

 基本データ
 名称:石川地酒専門銘店 ひがしやま酒楽
 住所:石川県金沢市東山1-25-5
 営業時間:午前10時~午後5時
      ※立飲み・座敷はLO午後4時50分
 定休日:水曜日、不定休
 電話:076-251-11399

 基本データ
 名称:東山みずほ
 住所:石川県金沢市東山1-26-7
 営業時間:
 (平日)午前11時~午後2時
 (土日祝日)午前11時~午後3時
 定休日:不定休
 電話:076-251-7666

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posted by ウィロー at 11:00 Comment(0)TrackBack(0)観光・街歩き日記   

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