
鳥取県倉吉市にある、梨のミュージアム「エースパックなしっこ館」。最後は、外にある「梨ガーデン」を紹介します。

「梨ガーデン」の出入口は、シアターと「梨を育てる」コーナーの間の通路を進んだ先にあります。

出入口には、日傘・雨傘が準備されていました。
これなら、陽射しが強い日でも雨の日でも、安心して見学できます。

さまざまな種類のナシの木が植えられている他、3種類の栽培方法と1種類の製枝方法を実際に見ることができます。


出入口から外に向かって左手では、「水気耕栽培」を見ることができます。
水気耕栽培はハイポニカ農法ともいい、野澤重雄氏(および協和株式会社) によって考え出された栽培法です。水と空気と肥料だけで、植物の生理機能を活性化させるのだとか。


こちらは「ジョイント栽培」です。
隣同士の木を一直線につなぐ栽培方法で、木の形が一気に完成し、栽培管理が効率よく行えるそうです。

一般的な慣行栽培と比較すると、ジョイント栽培は早い段階から梨が収穫できる、製枝・剪定の省力化ができるなどのメリットがあるのだとか。

肥料を水に溶かした液で栽培する「養液栽培」されていたのは、「ふしぎなナシの木」です。

どういうことなのかと思ったら、1本のナシの木に異なる4品種の梨が実るのだそう。
ナシは簡単に接ぎ木できるということで、実る品種を変更したり、異なる品種を共存させたりできるそうです。これはすごい。


「傾斜地オールバック製枝」です。
二十世紀梨が導入された当初は、傾斜地で栽培されていたそうです。傾斜地の有利性をつかすため、傾斜の上向きに枝を伸ばす方法が開発されたとか。

こちらの大きなナシの木は、「おさゴールド(二十世紀)」という品種です。
なお、こちらの木は弱っていたということで、今年(2024年)の5月に新しい樹体に植え替えられたそう。まだ満3歳の木で、枝の先まで3メートルほどなのだとか。これからどのくらい大きくなるのか、楽しみですね。

ガーデンの梨には大袋がかけられていましたが、実はこちらは体験ができるそうです。
今年は残念ながら終わっていますが、6月1日(土)2日(日)各日先着30名で受付されていたようです(予約不要・雨天中止)。

「ヤマナシ」も植えられていました。
古くから日本各地に植えられている、在来のナシです。


また、梨ガーデンには、季節の花もさまざまな種類が植えられています。
上の写真赤い花が「ポーチュラカ」、下の写真が「トレニア」です。

ナシに関するさまざまな展示を楽しむことができ、また3品種の食べくらべも堪能できる、鳥取県立鳥取二十世紀梨記念館「エースパックなしっこ館」。
また近くを訪れた時には、ぜひ再訪してみたいと思います。
基本データ 名称:エースパックなしっこ館 住所:鳥取県倉吉市駄経寺町198-4 倉吉パークスクエア内 開館時間:午前9時~午後5時 (入館受付午後4時40分まで) 入館料:大人300円/中・小学生150円 未就学児無料 休館日:毎月第1・3・5月曜日 ※祝日・振替休日の場合、休日ではない翌日 12月29日~1月3日 電話:0858-23-1174 |
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