
鳥取県倉吉市にある「エースパックなしっこ館」、今回は展示スペースと梨の食べくらべを紹介します。

まずこちらは、入口からすぐ左手にある「梨と世界の人々」というコーナー。世界の梨に関する資料が展示されています。


日本梨や中国梨など、さまざさまな国の70品種の梨の模型が美しいオブジェのように陳列されています。まるでひとつひとつが宝石のようです。
思わず、うっとりと見入ってしまいました。

お隣は「キッチンギャラリー」、こちらでは梨の品種や品種ごとの収穫時期、「全国巨大梨コンテスト」に出品された梨などを見ることができます。
さらにこちらでは、3品種梨の食べくらべをすることができます。

訪れた時に食べくらべで提供されていたのは、熟期が「二十世紀」よりも15日ほど早い「早生二十世紀」。姿かたちは二十世紀と同じで見分けがつかないそう。
そして、日本で一番栽培されている品種である「幸水」、幸水・豊水よりも甘味が強くてジューシーな「新甘泉(しんかんせん)」です。

奥の受け渡しカウンターで入館チケットを渡すと、ひとり1日1カップそをいただくことができます。

カップの中には、カットされた梨が各品種2個ずつ入っていました。
見た感じ、甘い梨が底の方に入っているようです。

ではさっそくいただきます。
「早生二十世紀」はサッパリとした甘さと酸味、「幸水」は甘味が強めで酸味はほぼ感じません。
一番気に入ったのは「新甘泉」、名前が表わすように、まさに甘味の泉です。ジューシーでもしつこくない甘さで、食感もかなり好みでした。これは美味しい。

キッチンギャラリーのお隣は、「アートギャラリー」。梨に関わる文化が展示されています。

思わず目を引かれたのは、鳥取の和紙グループが製作した和紙人形。梨にまつわる物語をモチーフに製作されているオブジェです。
こちらは宮沢賢治の「やまなし」、川底に住むカニの子どもたちがきらきらと輝く水面を見ながら楽しんでいるところに、梨が落ちてきた場面が表現されていました。

「梨を育てる」コーナーでは、ナシ作りの1年の作業が紹介されています。

県内の実際にあるナシ団地をモデルに再現されているという、二十世紀梨の栽培パノラマを見ることもできました。

梨を育てるコーナーの隣では、「梨と生きる『二十世紀梨ものがたり劇場」があります。
こちらでは午前9時~午後4時までの毎時10分・40分に、ロボットの農家夫婦が二十世紀梨栽培の歴史を語ってくれるそうです。

2階には、子供が楽しんで遊べそうな「不思議ガーデン」があります。

不思議ガーデンでは、自分の身体が小さくなって梨園の中にいるイメージをコンセプトに、遊具や洞窟などが設置されていました。
中には引きだしがあったり、ボタンがあったりと子供心をくすぐってくれそうです。

「身体が小さくなった」ということなので、当然昆虫の模型などは実物よりも大きめです。

押すと、3種類のセミの鳴き声を聞くことができるボタンもありました。

同じく2階にある「映像情報学習室」では、、二十世紀梨100年の礎を築いた人物にスポットをあてた展示がされていました。
展示深い展示内容となっていて、文字と写真で梨づくりの歴史を知りたい方にはピッタリです。難を言えば、ひとつひとつ丁寧に展示を見ていくと、かなりの時間がかかることでしょうか。

次回は、1階の奥に広がる「梨ガーデン」を紹介します。
基本データ 名称:エースパックなしっこ館 住所:鳥取県倉吉市駄経寺町198-4 倉吉パークスクエア内 開館時間:午前9時~午後5時 (入館受付午後4時40分まで) 入館料:大人300円/中・小学生150円 未就学児無料 休館日:毎月第1・3・5月曜日 ※祝日・振替休日の場合、休日ではない翌日 12月29日~1月3日 電話:0858-23-1174 |
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