朝食はレストラン「ブールヴァール」の和洋ビュッフェか、京懐石「美濃吉」で京の朝膳のどちらかを選べます。
朝食付きプランの場合チェックイン時に券が渡され、朝食時にどちらでも選べるようになっていました。


今回は美濃吉さんの和食を選びました。
美濃吉さんはホテルの地下1階にあり、入り口には朝食で提供される和食の写真。
「京の和膳」という名前からだいたい想像はつきますが、だいたいのメニュー内容を写真で掲示してもらえるのは分かりやすいです。
なお朝食時間は午前7時~午前10時で、ラストオーダーは午前9時半でした。


京町家のようなたたずまいの入り口をくぐると、中はテーブル席。
美濃吉さんは享保元年(1716年)に創業した京料理の老舗で、中でも川魚料理を名物としているそうです。
本店の「竹茂楼」さんは、地下鉄の東山駅と蹴上駅の間くらいにあります。

席に着くと、まずはお茶とおしぼり。
朝食のメニューは一つのみなので、食事券を渡してしばし待ちます。

ややあって、彩り豊かな京の和膳が運ばれてきました。

小さめの八寸の中には、温泉卵、鮭の塩焼きと鴨ロース、ちりめん山椒、ゴボウの和え物。
季節柄、青モミジが飾られています。
鮭の塩焼きは塩加減ちょうど良く、鴨ロースはしっとり柔らか。物珍しい食材はありませんが、一品一品が丁寧に作られ選ばれている印象を受けました。

京都らしい生湯葉、小松菜とお揚げの炊いたん。

冷鉢には茄子とパプリカ。
茄子は中まで柔らかで、風味の良い出汁が染みこんでいて美味。だしと茄子は相性が抜群です。

ごはんのお供に、焼き海苔と漬物。
京都のことなので漬物は美濃吉さんの自家製ではなく、おそらくどこか有名な漬物屋さんのものを使っていると思います。

味噌汁は豆腐、ワカメ、ミツバのシンプルなものでした。


生湯葉の小鉢の下には、生麩が入っていました。

派手さはありませんがどの料理も美味しく、さすがは老舗の京料理と言える朝食。
一度機会があれば、竹茂楼さんで「一度食べたら、忘れられない味」と評される鯉濃汁(こいこくじる)を試してみたいと思います。
基本データ 名称:京都新阪急ホテル 住所:京都市下京区塩小路通新町東入ル東塩小路町579 電話:075-343-5300 |
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