本店は三条にあり、2019年にオープンされたまだ新しいラーメン店さん。
新世代型と言えばいいのか、完成度の高いラーメンを提供されるお店です。

今回お邪魔したのは、寺町店さんです。
その名の通り寺町通りの四条を少し下った場所、藤井大丸の近くにあります。

入口脇には券売機、メニューは絞り込まれていて種類は多くありません。


店内は入口を入って左側にテーブル席、右側にカウンター席。
まだオープンから間もないこともあるのでしょうが、店内はどこも清潔で汚れのない印象でした。
揚げ物の料理がないことも、綺麗さの維持に一役買っているのかもしれません。


テーブル脇には、各素材のこだわりや調味料について、またまぜそばの食べ方が書いてありました。
今回まぜそばを頼みましたが、この食べ方は一つの参考になると思います。

テーブル上の調味料はミル付きの胡椒と花椒、そして京都では有名な千鳥酢。
享保年間から営業されている村山造酢というお店が作られる酢で、まろやかな風味が特徴です。
(ただこの容れ物なんですが、お酢が一気に出てくることがあるのでできれば別の容器に変えてもらえるとありがたいところ)

まずはノーマルの「醤油ラーメン」。
綺麗で整った見た目の盛りつけは、こちらを始めとした新時代ラーメンの特徴の一つだと思います。
ぱっと見えるのはチャーシューが2種類、長い穂先メンマとネギに三つ葉。

スープは醤油に鶏油が浮かんでいるもので、醤油のキレを感じました。
お店の説明によると、大山どりの丸鶏に鴨を合わせたスープらしく、この油もおそらくは大山どりや鴨から取られているのでしょう。
醤油のキレと油の風味がちょうど良いバランスでした。

麺は全粒粉使用で、滑らか+モチモチ+喉ごし+かみ応えが同居していました。
さすが「麺匠」を名乗るだけのことはあります。


チャーシューは豚+鶏のダブルチャーシュー。
特にパサつきがちな鶏胸肉はびっくりするくらいしっとりと調理されていて、丁寧に低温で長時間仕込まれたのが分かります。
穂先メンマは柔らかいながらも歯ごたえが良く、ご飯のおかずにも合いそうでした。

適量の酢、黒胡椒と花椒も良く合います。
麺、スープ、具が高レベルに調和した美味しい一杯でした。

もう一つ注文したのが、まぜそば。
つけ麺もありますが、その麺をメインにシンプルに味わうもの・・・だと思ってました。

もしかしたら一粒万倍さんでは、まずこのまぜそばを食べるべきなのかもしれません。そのくらいの驚きでした。
なんといってもびっくりしたのが、多加水でこれまでにないもっちもち食感の麺。
熱盛りになっているのも良く合っていて、ただ美味しい麺を食べるという点に特化した一杯だと思います。
具は穂先メンマ、鶏胸肉のサイコロチャーシュー、玉ねぎ、ネギとミツバが入っています。

まぜそばには漬けにした卵黄とレモンも付いてきます。
麺を少し食べたら卵黄を入れて釜玉風にする、そこへレモンを絞って味変するなどの食べ方ができます。
一粒万倍さんは、高レベルな醤油ラーメンとびっくり食感のまぜそばのお店。
人気が出るのも分かる美味しい店です。近くに用事があった場合にはぜひどうぞ。
基本データ 名称:麺匠 一粒万倍 寺町店 住所:京都市下京区貞安前之町586 営業時間:午前11時~午後10時 休業日:なし 電話:075-741-8985 |
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