
七条通の東の突きあたり、東山七条にある「真言宗智山派 総本山 智積(ちしゃく)院」の紹介です。
写真は七条通正面にある「総門」、普段は開放されていない門です。こちらから入ることはできないので、拝観する場合は総門に向かって右手に進みます。

こちらが、境内の入口にあたるロータリーです。
敷地は思っていたよりも広く、名勝庭園がある「大書院・講堂」や国宝の障壁画が常設展示されている「宝物館」以外は、自由に拝観することができます。さらに、この場所から入って右側には、宿泊できる宿坊もありました。

ロータリーの左手には小さな建物がありますが、そこは御朱印の授与所です。
拝観の受付は、少し奥に入った場所にあります。

石畳で美しく整備された境内は、紅葉の名所でもあります。

こちらは一昨年(2021年)11月末に訪れた時の様子。すでに見納めの時期に入っていましたが、人もそれほど多くはなく、穴場的な場所でした。
紅葉の様子については、また秋頃にでも改めて紹介したいと思います。

参道の正面に見えるのは「金堂」、智積院の中心的な建物です。
今回は、写真左手へと進んだ有料拝観エリアにある「名勝庭園」「大書院」「講堂」を中心に拝観しました。

拝観受付にある券売機で拝観券を購入し、正面に「講堂」が見える唐門をくぐります。
2023年6月現在、京都市営地下鉄・市営バスの1日券を利用している場合は、乗車券裏面に印字された当日のみ、団体料金(50円引)で拝観することができます(券売機利用前に、スタッフさんへの声かけ必要)。

現在の「講堂」は平成7年(1995年)10月に完成し、真言密教の重要な儀式である灌頂の道場や、各種研修の道場として使用されているそうです。
もともとは、現在の場所に智積院を再興した際に徳川家康公より寄贈された祥雲寺の客殿が基になっていたそうですが焼失、さらに再建された建物も昭和22年(1947年)に焼失し、現在の建物になったとか。

講堂の手前には、ひとつの句碑がありました。
「ひらひらとつくもをぬひて落花哉」、高浜虚子が智積院を訪れた時に詠んだ句です。

講堂の角を曲がると、目の前には国の名勝に指定され、「利休好みの庭」と伝えられる庭園が姿を現しました。
築山は中国の廬山を、池は長江をかたどっていると言われています。

庭園は「大書院」の東側に位置しており、大書院の中からものんびりと眺めることができます。


智積院の前身である「祥雲禅寺」時代に原形が作られ、智積院になってからは第七世 運敞僧正が修復し、「東山第一の庭」と言われるようになったとか。
さらに、築山・泉水庭の先駆をなした、貴重な遺産だとも言われています。

4月中旬から6月中旬頃にはツツジやサツキの花の咲き、さらに美しい景色を見ることができるようです。
残念ながら訪れたのは5月中旬、ちょうどツツジとサツキの間で、サツキが花をつけ始めた頃でした。来年は、ツツジの季節にでも訪れてみたいと思います。

「大書院」には、もうひとつ見どころがあります。
それは、こちらの長谷川等伯一門による国宝障壁画を複製した襖絵や壁絵などです。

本物の国宝障壁画は「宝物館」で常設展示されているそうですが、こちらの模写は描かれた当時(桃山時代)さながらに再現されているのだそう。
襖絵は、左側が「楓図(国宝)」の模写、右側が「桜図(国宝)」の模写です。

上段の間には、「松に立葵図」の模写が描かれていました。

今回は時間がなくて利用しませんでしたが、説明音声が自動で流れるボタンも設置されていました。

さらに、濡れ縁の奥には、貴船神社や三千院でも見た「音で飛ぶ、寺社の新体験(サウンドトリップ)」もありました。
お庭を眺めながら、ゆっくりと音の体験を楽しむのも良さそうです。

また、寺院にしては珍しく、独自のFree Wi-Fiも提供されていました。
「360°VR」も見ることができるので、参考にするのも良いと思います。
次回は、智積院「講堂」周りと、無料で拝観できる境内を少しだけ紹介します。
基本データ 名称:真言宗智山派 総本山 智積院 住所:京都市東山区東瓦町964番地 拝観受付時間:午前9時~午後4時 拝観料: (名勝庭園・大書院・講堂) 一般300円/中高生200円 小学生100円/小学生未満無料 (宝物館)一般500円/中高生300円 小学生200円/小学生未満無料 拝観休止日:12月29日~1月3日 宝物館休館日:1月31日、4月30日 7月31日、10月31日 電話:075-541-5361 |
この記事へのコメント