世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産のひとつ、華厳宗大本山「東大寺」。
前回は建物の外側を紹介したので、今回は「東大寺大仏殿」の中の様子を紹介します。
大仏殿の中に一歩足を踏み入れれば、正面には圧倒的な存在感を放つ大仏さまがいらっしゃいました。左手で知慧を、右手で慈悲を表わし、人々が思いやりの心で繋がり、絆を深めることを願っていらっしゃるという、「盧舎那(毘盧遮那)仏」です。
宗派の名前にもなっている「大方広仏華厳経」は、釈尊が悟りの境地を説かれた経典なのだとか。
大仏さまの顔の長さは5.33メートル、目の長さは1.02メートル、耳の長さは2.54メートル、鼻の高さは0.50メートルもあるそうです。
像の硬さは14.98メートル、台座の高さは3.05メートルもあり、手前の蓮やその鉢に留まる蝶もまたかなりの大きさでした。
すぐ近くには、大仏さまが座っていらっしゃる蓮台の周りの蓮弁の原寸模型がありました。
この蓮弁には、「蓮華蔵世界」と呼ばれている毛彫図が刻まれています。「華厳経」が説く「悟りの世界」を絵に表わしたものだということです。
すぐ近くには、大仏殿の大棟の両端に据えつけられている「鴟尾(しび)」が置かれていました。明治から昭和にかけて60年間以上、実際に大仏殿の屋根に乗っていたもので、こちらも見た目から想像する以上の大きさです。
鴟尾は雨仕舞いを兼ねた装飾瓦で、魔除けや防火のまじないの意味を持つともいわれています。
大仏さまの両側には、脇侍(わきじ)の仏さまがいらっしゃいます。
向かって左手にいらっしゃるのは「虚空蔵菩薩」、智恵と慈悲を持った菩薩さまです。
向かって右手には、六観音の一尊である「如意輪観音」。
掲げられている手や宝冠は異なるものの、その顔立ちはそっくりです。
大仏殿の北西には、四天王の一神である西方を守護する「広目天」の立像があります。こちらもかなりの大きさです。
同じく北東には、北方を守護する「多聞天」の立像がありました。いずれも江戸時代に作られたものです。
残る「持国天」と「増長天」はどうしたのかというと、なんと頭部のみ。
それぞれ両脇侍の裏側に配置されています。
大仏さまの後方では、「東大寺記念メダル」が販売されていました。
メダルの裏側には、日付や名前を刻印することができるのだとか。
大仏殿の北東、多聞天立像の近くには、「柱の穴くぐり」ができる場所があります。
残念ながら新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現在は囲いがされていましたが、くぐり抜けることによって無病息災・祈願成就のご利益があるそうです。
大仏殿の中には、あちこちに大きなパネルが設置されており、東大寺の歴史を文章として読むことができます。
時間に余裕があるのなら、じっくり読みこんでみるのも勉強になりそう。
また今年は、毎年1月第4週土曜日に行われる「若草山焼き」が、3年ぶりに行われました。
残念ながら、あいにくの雪や雨の影響で10%ほどしか燃え広がらなかったそうですが、伝統行事が復活したのは喜ばしいことです。
これから暖かくなるにつれて、ますます観光客も増えそうですが、またのんびりと散策してみたいと思います。
基本データ 名称:華厳宗大本山 東大寺 住所:奈良県奈良市雑司町406-1 拝観・開館時間 大仏殿:(4月~10月)午前7時半~午後5時半 (11月~3月)午前8時~午後5時 法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂 :午前8時半~午後4時 東大寺ミュージアム: (4月~10月)午前9時半~午後5時半 (午後5時受付終了) (11月~3月)午前9時半~午後5時 (午後4時半受付終了) 拝観料 大仏殿・法華堂・戒壇堂・東大寺ミュージアム: (それぞれ)大人・中高生600円/小学生300円 (大仏殿・東大寺ミュージアムセット) 中学生以上1,000円/小学生400円 電話:0742-22-5511 |

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