白浜温泉にはいくつかの外湯がありますが、そのうちの一つ。
公衆浴場というよりは、白浜温泉の日帰り温泉施設という方がしっくりくる綺麗な施設です。
場所は東側から白浜温泉の中心に到着する手前、県道31号沿いにあります。
東側からだと道路のカーブの影になって、少し見付けにくいところにあるので行かれる際は注意してください。
長生の湯の建物手前に20台くらいの駐車場。
向かって左側には温泉スタンドと足湯があります。
向かって右側には、今回は行きませんでしたが和歌山ラーメンのお店「めん吉」さんがありました。
長生の湯さんは、昔ながらの木造の建物。
説明によると、昭和初期に建てられた倉庫の骨組みを利用しているようです。
休憩所もありますが、食事処は先ほどの「めん吉」さんがあるため温泉棟の中にはありません。
ボケてしまいましたが、脱衣場の写真です。
温泉のデータ
源泉名:長生温泉
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
源泉温度:78.9℃
pH:7.6
成分総計:1リットルあたり5.02g
お湯の印象:無色澄明、弱めの硫黄臭、柔らかな肌触り
お湯の使い方(推測を含む)
加温:無し
循環:無し
消毒:無し
長生の湯さんの浴槽は、内湯1つ、露天が1つ(正確には2種類)。
いずれも白浜温泉の一つ、長生源泉が掛け流しになっています。
白浜温泉というと熱く、硫黄臭と塩味が強い特徴ある温泉という印象ですが、こちらの温泉は少し違います。
温泉分析表によると源泉温度は確かに高いのですが、硫黄臭はそこまで強くない甘い香りで、肌触りは柔らか。多くの人が考える「白浜温泉」とはかなりお湯の印象が異なります。
こちらは夏の暑い時期だけは加水するそうですが、その他は加温なし、おそらく循環消毒なし。
浴槽からオーバーフローしたお湯は、そのまま排水口に流されていました。
長生の湯の露天は、内湯の奧(写真の右奥)から行くことができます。
次に、露天の紹介です。
長生の湯さんの露天は、1ヶ所ですが浴槽が二つ。
手前はごく普通の岩風呂ですが、ここにも長生源泉が掛け流しになっています。
温度管理は内湯と同じくらいだと思いますが、外の気温に左右されますので寒い季節には低くなりがち。
また奥にある浴槽は備長炭風呂で、浴槽の底や側面に備長炭が敷き詰められていました。
匂いや成分の吸着性能がある備長炭を、硫黄臭が特徴の白浜温泉に利用するのはどうなんだろうという疑問もありますが、このお風呂の温度設定はとてもぬるく長時間入っていられるのが良いところ。
今回は他にお客さんがいませんでしたので、この浴槽で長い時間を過ごしました。
備長炭風呂の水中写真。ほぼ透明なお湯です。
長生の湯さんの露天にはもみじを始め様々な草木が植えられていて、季節に応じて様々な花が楽しめるのも特徴。
晩秋などは露天のもみじが紅葉して、それは綺麗な紅葉風呂になるのではないでしょうか。
基本データ 名称:長生の湯 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町2763 営業時間:午前10時~午後10時(最終受付は午後9時半) 入浴料:大人800円、小人450円 休業日:毎週水曜日(祝日の場合は営業) 電話:0735-42-3010 |

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