
「神戸北野異人館街」にある「萌黄の館」、今回は2階エリアを中心に紹介します。

順路通りに進むと、階段からぐるりと回った場所に、浴室・トイレなど水回りの部屋がありました。
シャワーもついていますが、固定式。冬場は寒そうな印象です。

浴室のすぐ近くには、「子供部屋」がありました。可愛いくまのぬいぐるみや木馬が飾られていて、小さい子供がいる雰囲気です。

こちらの部屋では、珍しい設備の案内がありました。
メイドさんを呼ぶための「呼鈴」です。さすがに鳴らすことはできないそうですが、どのような音が響くのか気になります。

子供部屋から続いているのは、現在「居間」として展示されている部屋です。
もとは寝室として使用されていたそうですが、その後に居間として使用されたこともあったということで、居間の雰囲気を味わえる展示になっています。

廊下をはさんで居間の向かいにある部屋は、「寝室」になっています。

ダブルベッドということは、夫婦の寝室でしょうか。
ベッドの上に設置されているランプが、可愛らしく素敵な雰囲気です。

寝室から続き部屋になっていたのは「化粧室」、アンティーク調の猫足ドレッサーが洋館に雰囲気にぴったり。
飾りとして置かれている古めかしいトランクも、味わい深いです。

居間と寝室の間の廊下を通って、明るい方向へと進みます。

陽射しが降り注ぐこの場所は、南東に向かって大きく窓がとられています。
ぽかぽかとした温かい場所で、ここに椅子でもあったら、しばらく動きたくなりなりそう。日向ぼっこにぴったりの場所でした。

窓からは、神戸の街並みを見おろせます。高い建物は、三宮駅の近くにある「シティタワー神戸三宮」です。
かつてこの場所からは、港に出入りする船を見ることができたとか。

最後にまた1階に降りて、まだ見てなかった「食堂」を見学しました。
この部屋奥には、一般公開されていない「配膳室」「厨房」があるそうです。

この部屋の見どころは、棚の上(白いカーテンの下)に飾られている時計と、右側にある大理石の胸像です。
胸像は、もとはイタリアの政治家ムッソリーニにものだったそうですが、小林夫人の祖父 菅楯彦(すがたてひこ)氏が自分の作品と交換で、イタリアから持ち帰ってきたものだとか。

時計はドイツの時計メーカー「キンツレー社」が製造した時計で、60年~80年前のものになるのだそう。
今でも30分ごとに音が鳴るということで、ちょうどタイミング良くその音色を聴くことができました。学校のチャイムのような音色です。
ここからは、お得な入館券のご紹介です。

萌黄の館のすぐ近くには、有名な「風見鶏の館」があります。神戸北野異人館街の中でも、象徴的な建物のひとつです。

実は、萌黄の館と風見鶏の館は大人2館券があります。1館ずつ入館料を支払うよりも250円お得です。ただし、どちらか片方が休館日の場合は販売されていませんので、ご注意ください。
また、シティループ1日乗車券を利用している場合、大人はそれぞれ単館料金から50円引になります。

トーマス坂の途中には、風見鶏の名前のお土産屋「風見鶏本舗」があります。
数段の階段を降りた場所にあるこちらは2号店、もう少し坂を下った場所にあるのが本店です。

店名がつけられた「風見鶏プリン」をはじめ、有名なメーカーのお菓子なども取り揃えられていました。
三宮駅近辺では、あまり土産物ショップは見かけませんので、異人館街を訪れたついでにお土産を購入するのであれば、こちらのお店がお勧めです。
基本データ 名称:萌黄の館(小林家住宅・旧シャープ邸) 住所:兵庫県神戸市中央区北野町3-10-11 開館時間:午前9時半~午後6時 ※最終入館午後5時45分 入館料金:400円/高校生以下無料 ※神戸シティループ1日乗車券提示350円 ※大人重文化財2館券 (風見鶏の館・萌黄の館)650円 休館日:2月第3水曜日およびその翌日 電話:078-855-5221 基本データ 名称:風見鶏の館(旧トーマス住宅) 住所:神戸市中央区北野町3-13-3 開館時間:午前9時半~午後6時 ※最終入館午後5時45分 入館料金:500円/高校生以下無料 ※神戸シティループ1日乗車券提示350円 ※大人重文化財2館券 (風見鶏の館・萌黄の館)650円 休館日:6月第1火曜日、2月第1火曜日 ※休館日が祝日の場合、翌日休 電話:078-242-3223 基本データ 名称:風見鶏本舗2号店 住所:兵庫県神戸市中央区北野町3-5-5 営業時間:午前10時~午後5時(変更あり) 定休日:年中無休(変更あり) ※営業時間・定休日については電話で要確認 電話:078-231-7656 |
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