前回紹介した夕食は日本旅館らしいコースでしたが、朝食についてはちょっと驚きでした。
と同時に、こういう朝食のスタイルもありだと思いますし、そのうちに似たようなことをするお宿が出てきてもおかしくはないと思います。

朝食の最初のセッティング。
この時点でぱっと見ても、日本旅館の朝食とは違うスタイルだということが分かると思います。

良い器の、しかし空の小丼。

皮目を炙った鶏肉と玉ねぎ、椎茸、三つ葉、そして卵。
ということはもちろん・・・そう、親子丼をセルフで作るわけです。

固形燃料で土鍋を温め、鶏肉、玉ねぎと椎茸を投入。


そうしている間に、もう一つの釜でご飯が炊き上がりました。
カニ穴もきちんと空いている、つややかで輝くご飯。これはそのままでも美味しいのは間違いありませんが、これで親子丼を作ってしまうというのが小林屋さんの朝ご飯です。

鶏肉などに火が通ったら、溶いた卵を投入。

少し蒸らして、釜からよそったご飯の上にのせ、三つ葉を飾れば親子丼のできあがりです。
炊きたてのお米と、品の良い器で親子丼を食べられるというのは、なかなか贅沢な朝ご飯ではないでしょうか。

それ以外の料理は豆腐とサヤインゲンなどの和え物、漬物、そしてシジミの味噌汁でした。
あくまでも親子丼がメインという、日本旅館にしては珍しい朝ご飯です。

できたての親子丼、美味しくないわけがありません。
こういうセルフスタイルも、たまにはいいものだと思いました。

半分ほど食べたところですが、ツユの量もぴったり。
セルフで作っても美味しくなるよう、うまく調整されているのでしょう。

朝食のデザートは、ヨーグルトのブルーベリージャムがけでした。
いわゆる「日本旅館の朝食」としてはかなりの異色ですが、これはこれで美味しいですし作る楽しみもあります。
もしかしたら新型コロナで騒がしかった頃なのかもしれませんが、なかなかのアイディアだと思いました。
次回は小林屋さんからは少し離れ、城崎温泉の外湯をざっと紹介して今回の記事の締めにしたいと思います。
基本データ 名称:小林屋 住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島369 電話:0796-32-2424 |
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