
「神戸北野異人館」の中で、唯一無料で入館できる「ラインの館(旧ドレウェル邸)」の紹介です。

場所は北野坂をのぼりきり、北野通を右手に進んだところにあります。

北野通の途中、左手にある「異人館特選入館券販売所」を通り過ぎ、階段をのぼった先に「ラインの館」はあります。

「ラインの館(旧ドレウェル邸)」は、フランス生まれのJ.R.ドレウェル夫人によって、大正4年(1915年)に建築されました。
昭和53年(1978年)に神戸市が購入して地区内の案内センターとして整備し、その際に愛称として「ラインの館」と名づけられたそうです。

建物は2階建てで、敷地自体もそれほど広くはありません。

建物に入ってすぐ左手にあるのは「応接間」です。
映画のワンシーンに出てくるようなレトロな雰囲気ですが、モデル撮影や商業目的の写真撮影・映像撮影は事前の許可が必要です。


室内では、ステンドグラスを使ったアンティーク調のテーブルランプや、19世紀末の部材も使用して組み上げられた蓄音機の骨董品なども見ることができます。
蓄音機は、今後パーツがなくなりしだい、姿を消すことになるそうです。

応接間の先には「居間」があります。
こちらには、大きな「まちなみ散策マップ」がありました。北野異人館街を散策する前に、この場所で散策ルートの検討をするのも良さそうです。


2階は部屋が3つ、正面の部屋は現在「多目的室」となっており、訪れた時はアートデザイン展「とみなが まい個展」(作品単体の写真撮影はNG)が行われていました(現在は終了しています)。

左手にある部屋は、現在「修理の記録」というパネル展示が行われています。


1995年に発生した阪神・淡路大震災で被災した建物の修理工事や、2015年から休館して2018年には庭園を含めて全面閉鎖、2017年~2019年にかけて行われた全面解体による修理と耐震対策・防火対策などの工事の様子を見ることができます。

残るひとつの部屋では、「神戸『雑居地』物語」という映像が流されていました。
椅子も準備されているので、ゆっくりと座って鑑賞することができます。

今回は時間がなくて利用しませんでしたが、ガイドツアーなども開催されているようです。
興味がある方は、公式ホームページでご確認ください。


「神戸北野異人館」めぐりのスタートとしてお勧めの「ラインの館(旧ドレウェル邸)」、入館無料なので、気軽に立ち寄れるのも嬉しいところ。
それほど時間はかかりませんので、ひと休みがてら中に入ってみるのもお勧めです。
基本データ 名称:ラインの館(旧ドレウェル邸) 住所:兵庫県神戸市中央区北野町2-10-24 開館時間:午前9時~午後6時 ※最終入館午後5時45分 入館料金:無料 休館日:2月第3木曜日、6月第3木曜日 ※祝日の場合翌日 電話:078-222-3403 |
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