
京都府の中でも南に位置する宇治田原町、その中でも滋賀県との県境に近い場所にある、真言宗の御寺 慈眼山「正寿院」の紹介です。

こちらは別名にある「風鈴寺」という名前の通り、毎年夏季(6月1日~9月18日)に開催される「風鈴まつり」で有名な御寺です。
今回は昨年(2021年)9月、「風鈴まつり」終了間際に訪れた時の様子を紹介します。

駐車場から境内へと向かうと、まず「天井画」や「猪目窓」がある「客殿」が目に入ります。
拝観受付はもう少し先にある本堂近くにありますので、ひとまず客殿を横目になだらかな坂道を先へと進みます。

「風鈴まつり」期間中は、本堂の手前、道路沿いに建てられているテントに受付があります。

訪れた日は台風が近づいており、小雨が降る中、時折強い風が吹き抜ける状況でした。
午後からは風鈴を取り外しされるということで、この日は本堂入口向かって右手にある、通常時の拝観受付で手続きをしてもらいました。


テントの横から境内に足を踏み入れると、本堂へと続く石畳の参道周りには、圧倒されるほどの風鈴が吊るされたやぐら「花風鈴トンネル」が組まれていました。
参道のほとんどを埋めつくすその数は圧巻のひとことです。


透明な風鈴の中では、青もみじや桔梗などの花が彩を添えていました。


6月~7月初旬に「あじさい風鈴」、7月初旬~8月に「ひまわり風鈴」、9月に「こすもす風鈴」が始まるそうです。

いただいたパンフレットによると、こちらのさまざまな色の風鈴は伝統工芸品の風鈴だというこです。
強い風に揺れる風鈴の様子を、20秒少し撮影してみました(音がでます)。

花風鈴トンネルのかたわらには、色とりどりの紐が結びつけられた「地蔵堂」があります。
結ばれているのは縁起物の「叶紐(かのうひも)」、表が「口」裏が「十」の形をした紐を願いをこめて結んだところ、その願いが叶ったことから「叶堂(かないどう)」とも呼ばれているそうです。

また、庭の蹲踞(つくばい)には、ちょうど盛りを迎えていた彼岸花が活けられていました。
風鈴の涼やかな音が鳴る中、彼岸花の鮮やかな美しさが目も楽しませてくれました。
「風鈴まつり」期間中は、風鈴の「絵付け体験」も行われています。詳しくは、公式ホームページにてご確認ください。

次回は、本堂周りや御本尊、鳴らせる47都道府県のご当地風鈴などを中心に紹介します。
基本データ 名称:正寿院 住所:京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149 拝観時間: (4月~11月)午前9時~午後4時半 (12月~3月)午前10時~午後4時 ※いずれも最終受付閉門15分前 拝観料: (通常時)600円 ※菓子付 (風鈴まつり期間)800円 ※菓子付 (特別夜間拝観期間)800円 ※駐車場利用時には駐車場協力金が必要 拝観不可日:4月第3日曜日、8月17日 「庭を見ながらヨガ」開催日 電話:0774-88-3601 |
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