雲龍院(京都市東山区) ③三つの窓から景色を眺める「悟りの間」

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 御寺「泉涌寺」の別院「雲龍院」、最後は本堂である「龍華殿(りゅうげでん)」と三つの窓から美しい景色を堪能できる「悟りの間」を紹介します。

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 さわら材を竹の釘で打ったこけら葺きの本堂「龍華殿」は、国の重要文化財に指定されています。
 後円融天皇の発願により南北朝時代の昔から続く「如法写経会法要」は現在も勤行されており、この本堂では写経を体験することもできます(拝観料・お抹茶こみ ひとり1,500円)。
 写経体験で使う机は、なんと後水尾天皇より寄進された写経机だとか。

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 龍華殿の正面にある門は「勅使門」で、皇族の方専用の門になるそうです。

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 いったん拝観入口まで戻り、さらに奥の方へと進むと、庭の片隅に「龍淵(りゅうえん)のさやけし」と名づけられた水琴窟がありました。
 「龍淵」の書を書いた大石内蔵助が、「龍のすみか」という意味で、かつてこの庭にあった池を「龍淵」と呼んだとか。

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 縁側には、水琴窟に聴き入るための座布団が敷かれていました。
 池はなくなっても、今もなおこの地にとどまっているという守り神の龍の息吹に、耳を傾け聴き入ることができる場所です。

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 水琴窟のすぐ近くには、手前に「月窓(げっそう)の間」、奥に「悟りの間」と名づけられた部屋があります。

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 「悟りの間」に入って正面には、まるで掛軸のような景色を見ることができました。
 訪れた時間も良かったのでしょうか、障子越しに射しこむ陽光で、見事が陰影が演出されています。
 左右に開いた障子の間から見えるのは、見事な青紅葉。もうまもなく紅葉が始まる季節ですが、青紅葉の時期とはまた違った雰囲気を堪能できそうです。

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 そしてこちらが「悟りの窓」と呼ばれている、円形の窓です。
 春には、紅梅や海棠(かいどう)、石楠花が順番に花をつけていくのだそう。

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 四角く切り取られた景色は、一枚の絵画にも似ています。
 ずっと見ていると、不思議と円の中に引き込まれそうになる感覚を覚えてしまいました。

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 こちらも同じく「悟りの間」、入ってすぐ右手に見ることができる景色です。
 上にある欄干障子から入る光、横の明かり取りの障子から入る光、そして正面の重なり合った障子から入る光と、庭の緑だけでなく、さまざまな光も堪能することができます。

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 入口へと戻る廊下の途中、かたわらにある小さな坪庭には白砂が敷き詰められ、水の波紋のような模様が描かれていました。
 奥の方、砂紋の中心に置かれているのは、「加茂川真黒石」を使った観音石像です。

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 また、花や草木が活けられている場所もありました。
 ライトが設置されているということは、夜間拝観の時には灯りがともされるのでしょうか。
 例年であれば、そろそろ「雲龍院 秋の特別拝観と夜間ライトアップ」が行われる季節です。今年はどうなるのか、期待半分不安半分ですね。

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 京都市内でも他の観光地からは少しばかり離れた場所にある、御寺泉涌寺 別院「雲龍院」。静かな空間で、美しい景色を堪能することができました。
 公共交通機関利用だと最寄のバス停からでも15分ほど歩くことになるので、場合によってはタクシーの利用もお勧めです。


 基本データ
 名称:御寺泉涌寺 別院 雲龍院
 住所:京都市東山区泉涌寺山内町36
 参拝時間:午前9時~午後5時(午後4時半受付終了)
 拝観料:400円
     ※本山「泉涌寺」と別に拝観料が必要
 電話:075-541-3916

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posted by ウィロー at 11:00 Comment(0)寺社・仏閣日記    

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