
今回は、「彦根城跡」の南東に位置する「佐和口」から入りました。写真では赤色の「現在地」の場所です。
内堀の内側は観覧料が必要なエリアで、その周りには以前紹介した「玄宮楽々園」をはじめ、学校や公的機関も建ち並んでいます。

内堀の外側を取り巻く中堀にはたくさんの水が貯えられ、天気も良かったので水面には周りの木々が美しく映りこんでいました。
この中堀を含めた内側と中堀の外にある建物「埋木舎」が、特別史跡「彦根城跡」に指定されています。

佐和口は中堀に開いている4つの口のひとつです。その前に一直線に続く登城道には「いろは松」と名づけられた松並木が並んでいます。

「いろは松」は、昔47本あったことから「いろはにほへと」の頭3文字をとって名づけられたそうです。
松というと根が縦横無尽に地面に浮きでているイメージがありますが、「いろは松」は往来の邪魔にならないよう、地上に根を張りださないという「土佐松」が選ばれたとか。

登城道のかたわらには、「井伊大老(直弼)歌碑」が建てられていました。
「あふみの海 磯うつ浪の いく度か 御代にこころを くだきぬるかな」
そのまま読むと「琵琶湖の波が磯に打ち寄せるように、世のために幾度と心を砕いてきた」という内容で、江戸幕府の大老として国政に力を尽くしている心境を表わしているそうです。


上の写真正面が「佐和口」。かつては「櫓門」があり、右側に伸びる「多聞櫓(現在は開国記念館)」と左側に伸びる国の重要文化財「多聞櫓」(下の写真)は一体となった建物だったそうです。
「開国記念館」は、昭和35年に「井伊直弼公の没後100年を記念する事業」として復元されたコンクリート造りの建物。現在は、文化財の展示施設となっています。

佐和口に向かって左翼にあたる多聞櫓の真横を通って、城内に入っていきます。

道なりに進むと、突きあたりにまたお堀(内堀)が見えてきました。
内堀の中が有料観覧エリアです。

今回は内堀沿いに「玄宮楽々園」がある方角、右周りへと進み、「黒門橋」から内堀の中へと入城することにします。
もちろん左回りでも入城できます。この場合は、「表門橋」または「大手門橋」から入城できます。

手前が「黒門橋」、奥に見える小さな建物が「黒門券売所」です。

黒門橋から内堀を眺めれば、豊かに蓄えられた水に緑の木々が映りこんでいます。
この付近では内堀の木陰部分を泳ぐ鴨の姿や、亀の姿を見ることができました。

入城券を持っていない場合は、こちらの黒門券売所で購入できます。「玄宮楽々園」などで購入している場合は、半券を指定の箱に入れればOKです。
また、「天守」「西の丸三重櫓」「天秤櫓」「太鼓門櫓」「彦根城博物館」に入るには靴を脱ぐ必要があるので、こちらでビニールの靴袋をもらうこともできます(靴袋の持参もOKです)。

「彦根城跡」の紹介、次回は天守へと向かう「黒門山道」を紹介します。
基本データ 名称:彦根城跡 住所:滋賀県彦根市金亀町1-1 開場時間:午前8時半~午後5時 ※天守最終入場午後4時45分まで 観覧料金: (玄宮園)大人200円/小中学生100円 (彦根城・玄宮園) 大人800円/小中学生200円 (彦根城・玄宮園・博物館) 大人1,200円/小中学生350円 (博物館)大人500円/小中学生250円 ※料金減免制度有り。 詳しくは公式ホームページ「観覧案内」にて。 休業日:なし 電話(彦根城運営管理センター) :0749-22-2742 |
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