
新館の建物は、武雄温泉のシンボル「楼門」と同じく重要文化財に指定されています。
楼門同様、朱塗りと白の漆喰がどことなく異国情緒を感じさせる建物でした。

新館は2階建てで、1階には地方の特産品などを売っている売店があります。

また新館はかつて共同浴場として利用されており、今はその当時の浴室や歴史資料を展示する資料館にもなっています。
武雄温泉は、西暦713年に編纂された「肥前国風土記」に記述がある、1300年以上の歴史を持つ古湯で、宮本武蔵、伊能忠敬、シーボルトなど歴史上の人物も入浴しているそうです。


当時の浴室も色々あったようで、こちらが普通浴室(五銭湯浴室)の男湯側。
独特の湯気抜き穴が特徴的で、タイルは工場施設で生産されたタイルとして日本最古のものだとか。
ちなみにこのタイル、佐賀県の有田町で製造されていたそうです。


次に、高級な「十銭湯浴室」。一気に入浴料が倍になりました。
タイルが工業製品からマジョリカタイルに変わっているのが、一番の特徴だと思います。
おそらく温泉の質としては同じだったのでしょうが、内装を豪華にすることと、あと入浴料に変化を付けることで、混雑を回避するという意味合いもあったのかなと思ってます。


最後にこちらは、入浴料が二十銭もある(当時がどのくらいの相場なのか、今一つピンと来ていませんが)貸切湯の「上々湯浴室」。
おそらく当時は、貸切というだけで高級だったのかもしれませんが、個人的には十銭湯浴室の方に入りたく思うあたり、私はお金持ちの感性とはほど遠いようです。

一方、こちらは2階。
おそらく以前は、客室として使われていたのだと思います。L字型の廊下となっており、南と西の2面眺望となっています。

新館2階の飾り窓から、楼門を臨む一枚。

廊下の地面近くから、遊びの一枚も撮ってみました。
基本データ 名称:武雄温泉 元湯 住所: 武雄市武雄町大字武雄7425 入浴料:大人450円、子ども(3~12歳)220円 営業時間:午前6時半~午前0時(受け付け終了は午後11時) 休業日:無休? 電話:0954-23-2001 |
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