草津には無料で入れる外湯もいくつかあるのですが、基本的には共同湯ですのでそれほど広くなく、洗い場もないところが多いです。
綺麗な施設で休憩所もあるとなれば、こちらの施設がお勧めです。

御座之湯さんは、草津の中心部の湯畑からもほど近い距離。
隣にあるのは白旗源泉、近くには共同浴場の白旗の湯、遅咲き如来で有名な「草津山 光泉寺」などがあります。

御座之湯の由来は、源頼朝が草津温泉に入浴した時のこと。
頼朝の腰掛けた石が「御座の石」、入った湯を「御座の湯」と呼ぶようになった、とのことです。

浴室は二つ、木の湯と石の湯の日替わり。
この日の男湯は石の湯でした。
隣の写真は、草津温泉の昔の姿でしょうか。


脱衣場は籠のみですが、貴重品入れも別にありました。
温泉のデータ
源泉名:湯畑源泉/万代源泉
泉質:酸性硫黄泉/酸性塩化物硫酸塩泉
源泉温度:?
pH:2.1/1.5
成分総計:?
お湯の印象:わずかな濁り、源泉臭+硫黄臭、ピリピリ感は万代源泉が強め
お湯の使い方
加温:無し
循環:無し
消毒:無し

外見も真新しい木をふんだんに使っていますが、それは内装も同じ。
脱衣場も広々としていましたが、アメニティの類いは最低限しかありませんでした。今は改善されているのかもしれませんが、無料の共同浴場ではないのでこのあたりは改善の余地があると思います。

木の湯の内部です。
かけ湯がなければ、浴室の中か外か一瞬分からなくなる内装でした。
ちなみに浴槽はヒノキ、柱にはヒバ、床にナラ、天井にはスギが使われているとか。

かけ湯の湯涌だけは妙に年期が入っていましたが、もしかして別の場所から持ってきたのでしょうか。


天井の高い浴室には、メイン浴槽が2つ。サウナや露天はありません。
浴槽にはそれぞれ、湯畑源泉と万代源泉が引かれていました。
いずれも酸性の硫黄が含まれるお湯で、ヒノキの香りと相まって、浴室の中はなんともにぎやかな香りになっていました。
湯畑源泉は熱めで、いかにも草津温泉と呼べる特徴の強いお湯ですが、温泉として強烈だったのは万代源泉の方。pH1.5という強い酸性湯で、皮膚に少し刺激すら感じました。

ちょっと不思議だったのは、洗い場が4つしかないこと。
広々とした浴室なので、10くらい洗い場があっても良さそうなものですが、あまり使う人がいないのでしょうか。

湯上りには、2階にある「湯源之間」で一休みできます。
ただし持ち込みはできないのと、館内では簡易な飲み物しか売られていないことには注意が必要です。
施設運営上、色々難しいのかもしれませんが、改善できれば満足度は一気に上がるのではないでしょうか。

掲載されていた「諸国温泉効能鑑」。
東の大関(古くは横綱は名誉職のようなもので、力士の最高位は大関)は草津、西の大関は有馬温泉となっており、なるほど納得です。
基本データ 名称:草津温泉 御座之湯 住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津421 営業時間:午前7時~午後9時(最終入館は30分前) *12~3月は午前8時~ 入浴料:大人600円、小学生300円 休業日:無し? 電話:0279-88-9000 |
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