
今年は、JR東海さんの「そうだ京都、行こう。」とのコラボ企画である「花手水」から始まって、「御手洗川足つけ燈明神事」、そして今回の史跡「御土居」の「もみじ苑」公開と、実に3回目の北野天満宮への訪問です。

毎年5月上旬~6月下旬に行われる、史跡「御土居」の「青もみじ」公開が今年は行われなかったこともあり、「秋のもみじ苑公開はどうなるんだろう」と心配していましたが、ライトアップも含めて無事に開催されることになったため、いそいそと足を運んでみました。

美しい風景が見れるとあって、今年訪れた3回の中でも最高の人出(それでも例年よりは少ないと思います)。「一の鳥居」の前で待つタクシーの数も増えていました。


美しい「花手水」は現在も継続して活けられており、今回のモチーフは「北野の刀剣」。オクラは薙刀を現わしているそうです。
そして、相変わらず御神紋である「星梅鉢紋」を形どった花が配置されていますので、見つけてみるのも楽しいですね。

「もみじ苑」の受付は、絵馬所に設置されていました。
体温を測定し問題がなければ拝観券を購入、そして「もみじ苑」の入口横でお菓子をいただきます。

今年は残念ながら苑内で食べることはできず、持ち帰りをお願いされました。
お菓子は、有職菓子御調進所「老松」さんの手によるもので、天正の北野大茶湯で供された「ふのやき」に着想を得たお菓子だということ。もちもちした食感に山椒の風味がほどよくきいていて、自宅で美味しくいただきました。

紫白幕に囲まれた通路先に進むと、史跡「御土居」の「もみじ苑」入口に到着です。この先は順路に従って、一方通行で進むことになります。

左端に見えるのは、朱色の欄干に囲まれた舞台です。
ライトアップ初日にはこの舞台で、上七軒の舞妓さんによる、新型コロナウィルス感染の収束の祈りをこめた舞いが奉納されたとか。

苑内のもみじは、色とりどり。紅色に染まったものから黄色に色づいたもの、まだ青色のままのものもありました。
一部すでに枯れ始めたものもありましたので、今年はやはり紅葉の進み具合が少し早いように感じます。

ここから、一番下に向かってなだらかな坂道と階段を下っていきます。


下る途中、今回目に入ったもみじの中で、もっとも葉が大きく、一番色鮮やかな木を見つけました。
まさしく紅色、太陽の光をうけて輝く様子に、思わずしばらく立ち止まって魅入ってしまいます。

遠くに見える朱塗りの橋が「鶯橋」です。
一番人気の撮影スポットだけあって、記念撮影する人の姿も多くみられました。


「鶯橋」は、文字通りこのあたりで鶯が囀ることから名づけられたそうです。
もともとはもう少し上流に掛けられていたそうですが、昭和初期の豪雨で流失し、その親柱のみが現在の場所に流れ着いていたとか。
現在のものは、平成19年の史跡「御土居」の「もみじ苑」公開に際して、木製の太鼓橋として再建されたものだということです。


出口方面へと向かうと、広い休憩所が準備されていました。

すぐ近くで、ほうじ茶が無料で提供されていましたので、休憩したい方はお茶をいただきながらのんびりと足を休めることができます。

訪れた数日後にかなりの雨が降っていたので、現在はかなりの葉が落ちてしまっている可能性もありますが、美しい紅葉を思う存分楽しむことができました。
今週末辺りが紅葉のピークのようです。新型コロナウィルスの感染再拡大が話題となっていますので、体調管理には気をつけてお出かけください。
なお、期間中、開門時間や授与所受付時間、祈祷受付時間が通常とは変更になっています。
ご利用の際は、あらかじめ公式ホームページや公式ツイッターなどをご確認ください。
基本データ 名称:北野天満宮 住所:京都市上京区馬喰町 拝観時間 (4月~9月)午前5時~午後6時 (10月~3月)午前5時半~午後5時半 ※毎月25日のライトアップは日没~午後9時まで ※秋のライトアップは日没~午後8時まで 拝観料:境内自由 ※「梅苑」公開時は「梅苑」への入場料必要 ※「御土居」公開時は「御土居」への入場料必要 お守り授与時間:午前9時~午後5時 祈祷受付時間:午前9時~午後4時半 電話: 075-461-0005 |
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