ならまち散歩(奈良市) ③「奈良町資料館」や「庚申堂」でたくさんの身代り申(さる)を眺める

 「ならまち」の紹介、最後は「身代り申(さる)」を取り扱っている「奈良町資料館」さんと「庚申堂」の紹介です。

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 「奈良町資料館」さんの外観です。「吉祥堂」の額が掲げられ、印象的な「身代り申」がたくさん吊るされていますので、ひとめでわかると思います。
 こちらの資料館は、昭和60年に開館した私設資料館。館内には、懐かしい昔の看板や奈良町の艮俗資料、仏像などがあり、これらは無料公開されています。

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 この場所は、旧元興寺の本堂があったそうです。

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 右手にはうさぎと亀の置物がありました。
 少しわかりにくいですが、うさぎの下の石には歌が刻まれています。
 「白珠は 人に知らえず 知らずともよし 知らずとも われし知れらば しらずともよし」
 万葉集の一首で、元興寺の僧が自らを嘆いて詠んだ一首です。
 「白珠の真価は人は知らない。知らなくても良い。人は知らなくても私さえ価値を知っていたら、人は知らなくても良い」という意味だとか。
 その実は、修行を積んで多くをさとりを得たものの、そのことはあまり人には知られておらず、人々から侮られていたことを嘆いて詠んだものだ言われているそうです。

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 横には「とげぬき観音」が祀られていました。
 「とげぬき」というと東京巣鴨の「とげぬき地蔵」が有名ですが、こちらは観音さまのお姿です。身体が痛む方がこの観音さまをさわるとご利益があると言われています。

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 観音像の向かいには、仏像が2置かれていました。
 特に何の説明も見当たらなかったのですが、寺院の表門などによく安置されている「金剛力士像(仁王像)」だと思います。
 このふたつの仏像の間に、館内への入口があります。

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 上を見上げると、とても古い木製の看板や、「見ざる聞かざる言わざる」の猿の木彫り彫刻(?)が並んでいました。
 よくよく見ると、端に「身代り申」をつるした釣り竿を持っている猿もいますね。

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 この他にも、館内には江戸時代の絵看板が多数展示されていました。

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 少し写真がぼけてしまいましたが、館内奧に進むと仏像が安置されていました。上段に祀られているのが、通称「庚申さん」と呼ばれている「青面金剛像」です。
 「庚申縁起」によると、飛鳥時代に疫病が流行した時、元興寺の僧が仏に祈りをあげたところ、青面金剛が現れて「悪病を払う」と告げられたとか。それからまもなく悪病がおさまったそうです。
 この日が「庚申の年」の「庚申の月」そして「庚申の日」であったと伝えられています。

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 館内には、悪病を持ってくると言われている「三尸(さんし)の虫」が嫌っているという猿を模した「身代り申」のお土産がたくさん並んでいました。
 なんでも、猿が仲間と毛づくろいしている姿が三尸の虫を取って食べているように見えたので、三尸の虫は猿を嫌っていると伝えられているそうです。
 そのため、今でも「ならまち」にある建物の軒先では、猿をつるして悪病や災難が近寄らないようにおまじないをされています。

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 中にはこんなに大きな「身代り申」も販売されていました。

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 奈良町資料館さんを出て南西へ進むと、「庚申堂」があります。
 こちらも合わせてお参りしてみてはいかがでしょうか。

 古い町並みが続く「ならまち」、ところどころにつるされている「身代り申」が印象的です。
 散歩がてら歩きながら、「奈良町資料館」さんで「身代り申」を手にとってみるのも楽しいと思います。


 基本データ
 名称:奈良町資料館
 住所:奈良県奈良市西新屋町14
 営業時間:午前10時~午後5時
 定休日:なし
 電話:0742-22-5509

 基本データ
 名称:庚申堂
 住所:奈良県奈良市西新屋町
 電話(奈良観光センター)
  :0742-22-3900

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posted by ウィロー at 11:00 Comment(0)観光・街歩き日記   

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