元興寺(奈良市) ①「ならまち」にある世界文化遺産「古都奈良の文化財」

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 奈良市の観光スポット「ならまち」の中心、本堂と禅室が世界文化遺産「古都奈良の文化財」に登録されている「元興寺(がんごうじ)」の紹介です。

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 「元興寺」は「興福寺」の南に位置しています。
 興福寺の五重塔と中金堂の間の道を南へと進み、道路を渡ったところにある長い階段を降ります。右手に「猿沢池」を見ながら、そのまま南方向へ進むと到着です。

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 こちらが「元興寺」の入口です。
 左手奥に広がっているのは参拝者用の駐車場(乗用車10台)、無料で停めることができます。一部利用できない期間があるようですので、ご利用の方はあらかじめ公式ホームページにてご確認ください。

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 「元興寺」は、日本最初の本格的伽藍であり蘇我氏の氏寺でもあった法興寺(飛鳥寺)が、平城遷都にともなって官大寺(国家の監督を受ける代わりにその経済的保障を受けていた寺院)として新築移転されたものです。
 もとは興福寺と南北に接する広大な敷地に大伽藍が立ち並んでいたそうですが、重なる罹災により姿を消し、現在の元興寺はかつての境内地のごく一部となっています。

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 こちらは重要文化財の「東門」です。
 もとは東大寺西南院にあった四脚門が、室町時代に元興寺の正門として移築されたものだとか。

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 東門をくぐると目の前にあるのが本堂である「極楽堂」、南都における浄土教発祥の聖地として有名な堂宇です。
 天平時代の学僧、智光法師が所持した阿弥陀如来の極楽浄土を表現した図像「智光曼荼羅」が祀られていたことから、「曼荼羅堂」とも呼ばれていたそうです。
 こちらは靴を脱いであがることができます。

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 左手の障子から濡れ縁へと出ると、目の前には整然と並んだ石塔が目に入ります。元興寺のフォトスポットのひとつです。
 近年まで、境内の北西部にある石舞台に積みあげられていたそうですが、昭和の終わりにこのような形に並べなおされたそうです。
 この場所については、次回詳しく紹介します。

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 本堂に向かって右手には、面白い形をした岩がありました。「かえる石(大阪城の蛙石)」というそうです。
 河内の川縁にあった殺生石を豊臣秀吉が気に入って大阪城に運び入れたもので、大坂城落城に際して、この蛙石の下に淀君の亡骸を埋めたという説もあるとか。

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 その頃の蛙石には奇怪な力があって、蛙石から堀に入水する人々が続いたり、堀に身投げして行方がわからない人も必ずこの蛙石の側に浮かんでくるなど、不思議なことがよく起こったそうです。ちょっと不気味ですね。
 現在のこの蛙石は、以前にかかわった有縁無縁一切の霊を供養して、極楽カエルになっているということで、「無事かえる」「福かえる」などの願いを聞いてくれるそうです。

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 本堂に向かって左手には、こちらにも大きな岩が3つ並んでいました。「元興寺講堂跡礎石」です。
 平成10年に、奈良市教育委員会が境内西側の中新屋町で発掘調査を行った際に発見されたもので、出土場所から鑑みるに講堂に使用されていたものだと考えられているそうです。
 いずれも上面に直径80cm~90cmほどの柱座があり、礎石の上には柱座と同規模の太さの柱が立てられていたと推測されています。
 
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 礎石の近くには、ちょうど時期の桔梗が美しい花を咲かせていました。
 静かなたたずまいの元興寺にぴったりの雰囲気で、思わずカメラを向けてしまいました。

 次回は本堂南側にある整然と並んだ、約2500基の石塔群「浮図田(ふとでん)」を紹介します。


 基本データ
 名称:元興寺
 住所:奈良県奈良市中院町11番地
 拝観時間:午前9時~午後5時
     (受付午後4時半まで)
 拝観料:大人500円
     (秋期特別期間中600円)
     中学生・高校生:300円
     小学生100円
 電話:0742-23-1377

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posted by ウィロー at 11:00 Comment(0)寺社・仏閣日記    

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