葵祭 路頭の儀(行列) ④まさしく平安絵巻、華やかな斎王代列に見惚れる

 「葵祭」の「路頭の儀(行列)」の紹介、最後は華やかな「斎王代列」を紹介します。

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 本列に続いて、ここから「斎王代列」が始まります。
 平安時代には、選ばれた内親王が「斎王」として祭に奉仕したそうですが、現在は未婚の女性が「斎王代」として務めていらっしゃいます。
 「斎王代列」は当初から行われていたわけではなく、斎王代と女人列が創設されたのは昭和31年(1956年)のことだとか。

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 近づいてくると、本列ではいなかった女性が中心の行列であることがわかります。
 色とりどりの花が飾られた花傘が連なる様子は、遠くからでも目をひきます。

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 花傘をさしかけられているのは「命婦(みょうぶ)」、後宮十二司のひとつであり女官のみで構成される「内侍司(ないしのつかさ)」の女官です。
 それにしても、花傘の重量はどのくらいあるのでしょうか。下鴨神社を経て上賀茂神社までの道のり約8km、なかなか腕力が必要そうです。

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 「斎王代」が乗った輿が近づいてきましたが、陽が陰って少し暗い写真となってしまいました。
 輿は「腰輿(およよ)」と呼ばれており、四方が開放され御簾が取りつけてあるので、四方輿ともいうそうです。

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 「斎王代」は京都ゆかりの一般女性から選ばれるそうですが、大きな費用の負担があるため、一般公募などはありません。中には祖母・母・本人と3代続けて斎王代を務められる方もいらっしゃるそうです。
 まとっているのは、「五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)」いわゆる「十二単衣(じゅうにひとえ)」という名でおなじみの衣装です。重さはなんと30kgほどもあるとか。

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 馬に乗っているのは「騎女(むなのりおんな)」と呼ばれる斎王付きの清浄な巫女です。
 騎馬で参向するので、その名があります。
 衣装は、内着の一種である「衵(あこめ)」の上に「汗衫(かざみ)」をつけ、髪は垂髪、革靴を履いて、藤の輪になった造花を肩にさしています。

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 まっすぐに背筋をのばして馬に跨る様子は、凛とした雰囲気で思わず目を奪われました。

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 命婦の花傘に幕をはってあるものをさしかけられているのは、「内侍」と「女別当」です。
 女別当は斎院の内侍以下を監督する役割だとか。

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 青海波の文様をほどこされた衣装をまとっているのは、食事・供奉に奉仕した高級の女官「采女(うねめ)」です。
 頭に飾られている、斎王代と同じ「心葉」、そして鮮やかな緋袴が印象に残りました。

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 楽器の奥に映っている垂櫻の冠に緋の袍をまとっている「蔵人所陪従(くろうどどころべいじゅう)」は、斎院の蔵人所の雅楽を奏する文官です。
 楽器はを担いでいるのは白丁、上の写真の楽器は太鼓、下の写真が鉦鼓です。
 両方とも彩り鮮やかな装飾がほどこされ、上賀茂神社・下鴨神社両社の神紋である「双葉葵」を見ることができます。

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 本列に続き、行列の中で2台目の「牛車(ぎっしゃ)」です。
 本列の牛車とは飾りが異なり、葵と桂のほか、桜と橘が飾られています。斎王の牛車で女房車とも言われています。

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 行列の最後に、牛車の後ろから替え牛が引かれてやってきました。

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 平安巻物そのものの行列の後で、少し不釣り合いな気もしますが、車が最後に走ってきて終了です。

 今年(2020年)は中止となってしまった 「葵祭」の「路頭の儀(行列)」、友人が「一度は見たい」ということだったので、今年も観覧する気満々でした。
 前回は写真を撮るのに必死すぎて、紹介のアナウンスも切れ切れにしか耳に入りませんでしたが、来年こそはゆっくりと落ち着いて観覧したいものです。


 基本データ
 問い合わせ先:京都市観光協会
 住所:京都市中京区河原町通三条上ル恵比須町427
    京都朝日会館3階
 営業時間:午前10時~午後6時
 定休日:12/29~1/3
 電話:075-213-1717

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posted by ウィロー at 11:00 Comment(2)観光・街歩き日記   

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この記事へのコメント

  • モノノフ

    葵祭には上賀茂の下宿の大家さんに頼まれて参加した事が有りますが、何とその内容が牛馬の糞の始末係でして(^_^;)
    2020年05月08日 10:02
  • ウィロー

    モノノフさん

    それはそれは、なんとも(笑)。
    確かに片付けは必要ですね。月並みですが、運が付いたというやつではないでしょうか?
    2020年05月09日 09:33