
京都に古くからある酒蔵のまち「伏見」、その街中にある「黄桜カッパカントリー」さんの紹介です。
ある程度の年齢の方なら、「かっぱっぱルンパッパ~」という耳に残る「河童の歌」とともにカッパがでてくるCMでご存じの方も多いと思います。

以前紹介したことのある「寺田屋」さんから東に進むと、建物と建物の間に少し広めの空間が空いていました。
観光バスの駐車場で、かつ、黄桜の醸造蔵と地ビール蔵の見学などができる「黄桜 伏水蔵」と行き来する送迎バスの発着場です。

駐車場の奥にあるのが、こちらの入口。
「黄桜カッパカントリー」さん的には、裏口になるような気もしますが、今回はこちらからお邪魔してみました。


建物の中の細い通路を進むと、小さな中庭のような場所にでます。すぐ先にまた建物の入口があるので、そのままスルリと中に入りました。

壁際にズラリと並んでいたのは、「昔の酒づくり」の様子を再現したジオラマです。
当然のようにすべて人の手で行われていたお酒づくりが、どれだけ大変だったのかがよくわかります。

ジオラマの手前には、「酒米」についての説明が並んでいました。
精米歩合とは玄米から表層部を削る精米を行った後、残った米の割合を%で表したものです。
私たちが普段食べる食用米は精米歩合が約90%なので、ほとんど削られていない状態。
対して、清酒の大吟醸用の酒米は精米歩合40%以下だということで、お米の粒の大きさは食用米の半分以下。実際に見ると、その小ささと色の違いに驚きました。

さらに先へと進むと、日本酒について詳しく説明したパネルの展示がありました。


一部を紹介すると、「日本酒の種類」や「日本酒の飲み方」など。
ある程度のことは知っていても、ここまで詳しく知らないことも多く、なかなか勉強になりました。


その他にも、お酒をしぼるために使用する「酒槽(さかふね)」や昔の酒造りの道具などがズラリと並んでいます。

圧巻だったのが、「黄桜製品のラインナップ」展示。
「これも黄桜さんの製品だったのか」と気づくものもあり、知っているようで知らなかったことに自分でも驚きです。

途中、黄桜さんの蔵に湧いている湧き水「伏水(ふくすい)」の説明がありました。
「伏水」の名前は、伏見がかつて伏水と記されていたことに由来します。
井戸の深さは約60メートル、ナトリウム・カルシウム・マグネシウムなどを適度に含み、伏見の清酒特有のまろやかな口あたりだとか。
酒造りにはなくてはならない生命の水として、大切に守られているそうです。

その「伏水」を汲める場所がこちらです。
訪れた時は、1回の取水上限は10リットルまで。取水時間の制限もあるようです。
今後変わる可能性もないとは言えませんので、訪れた時に詳細をご確認ください。
次回は、「カッパカントリー」さんの中にある「黄桜酒場」を紹介します。
基本データ 名称:黄桜カッパカントリー 黄桜記念館 住所:京都市伏見区塩屋町228 営業時間:午前10時~午後4時 定休日:月曜日(祝日を除く)、12/31、1/1 入館料:無料 電話:075-611-9919 |
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