あだし野念仏寺(京都市嵯峨野) ③もうひとつの「竹林の小径」

 「あだし野念仏寺」の紹介、最後は寺院の奥にひっそりとたたずむ「竹林の小径」を紹介します。
 嵐山の竹林の小径といえば、野宮神社の手前から天龍寺の北門を抜け、大河内山荘庭園へといたる道が有名で、このブログでも以前紹介(記事1記事2)したことがあります。ものすごく混雑する場所です。
 一方、「あだし野念仏寺」の「竹林の小径」は、有料拝観のお寺の奥にあるためか観光客の姿もほとんどなく、かなりの穴場だと思います。

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 場所は本堂の左手、まず目に入るのはこちらの「水子地蔵」です。
 こちらで手を合わせてから、目指す「竹林の小径」に向かいます。

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 案内の看板が立っていますので、迷うことはないかと思います。

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 竹林の小径の入口付近から撮影しました。
 柴垣に挟まれたそれほど広くはない幅の道が、竹林の間を縫うようにして緩やかに上の方へ続いています。

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 少し奥に入ってから、さらにもう1枚。小径の距離はそれほど長くはありません。
 人もほとんどいないため、静けさに包まれた京都らしい風情を堪能できました。

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 竹林の小径の途中には、「角倉素庵(すみのくらそあん)の墓」と書かれた案内板が立っていました。
 角倉素庵は、以前紹介したことがある角倉了以の息子です。素庵は「風神雷神図」を描いた俵屋宗達と交流があり、文学や謡などの活字本である「嵯峨本」を刊行した人物です。
 角倉家の菩提寺ではなく、あだし野念仏寺にお墓があるのは、不治の病を患った素庵自らが葬送の地として知られる化野を選んだためとされています。

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 小径をのぼりきると目の前が大きく開け、右手には墓地が広がっていました。
 手前中央の目立つ場所には大きなお墓(石碑?)があります。

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 突き当たりには「六面体地蔵」がありました。
 六面の下には、それぞれ「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人道」「天道」の六道が記されています。六面のそれぞれにお地蔵さまが彫られており、人々を救われる姿を現しているそうです。
 
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 柄杓が置いてあったので、お地蔵さまに水をかけてお参りしました。水をかけてお参りすることには、水で罪を洗い流すという意味がこめられているそうです。
 順番は「天道」から時計回りにお参りします。

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 帰りはもと来た竹林の小径を引き返します。

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 空を仰げば、背の高い竹の隙間から、吸いこまれるような青空がのぞいていました。

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 柴垣に焦点を合わせて撮影してみると、静かさがただよう写真になりました。少しでもこの雰囲気が伝われば、と思います。

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 最後に、前回紹介した「西院の河原」の写真です。出口のすぐ側で撮影しました。
 帰る前に見返して印象に残るこの風景は、また必ず訪れたいと思わせるものでした。今度はぜひ、「千灯供養」で訪れてみたいものだと思います。

 観光地である嵯峨野嵐山中心部から少し離れた場所にある「あだし野念仏寺」、徒歩30分が近いか遠いかは人それぞれだと思いますが、道ながらお店など楽しみながら歩けば、それほど苦にはならないと思います。
 静けさがただよう京都の風情を楽しむことができる、お勧めの場所です。


 基本データ
 名称:華西山東漸院念仏寺(あだし野念仏寺)
 住所:京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
 拝観料金:大人500円/中学・高校生400円
      小学生以下(保護者同伴限定)無料
 拝観受付時間:
  (12月・1月・2月)午前9時~午後3時半
  (上記以外)午前9時~午後4時半
  ※臨時宗教式典日:拝観時間変更・休観有
  ※気象条件が悪い日:休観有
 電話:075-861-2221

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posted by ウィロー at 11:00 Comment(0)寺社・仏閣日記    

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