実物の壁画はいまのところ年に4回(1月・5月・7月・9月)、「北壁」「東壁」「南壁」「西壁&天井」が順番に公開されています。


ちょうど7月20日から南壁に描かれている「朱雀」が公開されており、良い機会だったので足を伸ばしてみました。
上の写真は今回いただいたパンフレットの表紙、下の写真はパンフレットに記載されていた解説内容です。

こちらが「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」の1階部分「文化庁キトラ古墳壁画保存管理施設」です。
この建物に向かって右手に自転車・バイクの駐輪場があり、車の駐車場(第1駐車場)は道路を渡った向かい側にあります。
扉はありますが出口のみなので、駐輪場を利用する場合は、建物の前にある階段を降りて地階の入口から入ることになります。

こちらは「四神の広場」、第1駐車場から降りたところに広がる芝生の広場です。
この広場ではイベントが行われたり、お弁当を食べることもできるそうです。
広場の目の前にはキトラ古墳のグッズなどを販売している売店があり、中には休憩スペースもあります。

「四神の広場」の奥にある、「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」の入口です。
ここから入ってまっすぐ進むと、壁画公開の受付や地階展示室に到着します。
地階展示室は無料とは思えないほどボリューム満点だったので、次回ご紹介することにして、今回は「キトラ古墳」そのものを紹介します。

「文化庁キトラ古墳壁画保存管理施設」の南(施設に向かって右手)に、小高い丘が続いています。
この丘を登りきると、目の前に広がるのが「キトラ古墳」と「古墳鑑賞広場」です。

こちらが国の特別史跡「キトラ古墳」、1950年(昭和25年)にこの場所に古墳があることが認識され、1972年(昭和47年)の高松塚古墳壁画発見直後に近隣住民からの「似たような古墳からある」という報せによって、発掘調査へといたったそうです。
発掘調査後に埋め戻しが行われ、現在の姿になっています。


目の前には、詳細な説明文や地形復元模型がありました。

近くには、キトラ古墳の石室の中の壁画の絵を使った乾拓板(かんたくばん)も設置されています。
紙と鉛筆を使って写しとるようになっていて、子供が喜びそうです。
道具を持参していない場合は、「四神の広場」前の売店で販売しているそうですので、先に売店へとまわりましょう。


使用中だったため、写真で撮ったのは「玄武」と「天文図」だけですが、「青龍」「朱雀」「白虎」他もありました。
今年の6月には、金の色鉛筆で乾拓する「金の乾拓体験会」も行われたとか。
気になる方は「国営飛鳥歴史公園」のホームページで確認しましょう。「乾拓体験会」以外のイベント情報も多数掲載されています。

「古墳鑑賞広場」は高低差がある芝生の広場で、広々としていました。キトラ古墳を一望できる場所にあり、色々な角度から古墳を鑑賞できるそうです。
今回の最後に、実物の壁画の限定公開について、ご案内します。
壁画見学は事前申込制で、公開日の約1ヶ月前から約1週間ほど第一次応募の受付が行われ、文化庁のホームページから申し込めます。現在は、第12回の見学会(7/20~8/18)がまだ定員に達していないので、第二次応募が行われている最中です。

事前申込みでは、日付と時間(①9:45~11:30 ②11:30~13:15 ③13:15~15:00 ④15:00~16:15)の希望をだして申込みができますが、最終は事務局からの当選メールで日付と受付時間がピンポイントで指定されます。所要時間は受付時間・待機時間・見学時間・アンケート回答時間を含めて20分ほどです。
とは言っても、受付時間より前に到着した場合、その前の時間が空いていれば早い班に組みこんでもらえますので、受付の方に相談してみましょう。
なお、いまのところ、第13回が9/21(土)~10/20(日)、第14回が1/18(土)~2/16(日)で予定されています。
キトラ古墳壁画公開は、期間中閉室日がありますのでご注意ください。
次回は、みどころたっぷりの地階展示室を紹介します。
基本データ 名称:キトラ古墳壁画体験館 四神の館 地階展示室 住所:奈良県高市郡明日香村阿部山67 (国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区内) 開館時間: (3月~11月)午前9時半~午後5時 (12月~2月)午前9時半~午後4時半 休館日:12/29~1/3 入館料:無料 電話:0744-54-5105 基本データ 名称:文化庁キトラ古墳壁画保存管理施設 (キトラ古墳壁画体験館 四神の館1階) 住所:奈良県高市郡明日香村阿部山67 (国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区内) 1階展示室開室時間: 【壁画非公開時】 (3月~11月)午前9時半~午後5時 (12月~2月)午前9時半~午後4時半 ※入室はいずれも30分前まで 【壁画公開時】:事前申込み時間指定制 見学料:無料 休止日:水曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始 気象状況により臨時閉室有 電話(文化庁文化財部古墳壁画室) :03-5253-4111 |
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