二条城の南に位置しており、京都市営地下鉄二条城前駅から徒歩数分という、交通の便が良い場所にあります。
神泉苑は御池通りに面して、石造りの鳥居が建っています。こちらが正面の入口です。
神泉苑といえば、平安時代が好きな方は、まず弘法大師空海の雨乞いの儀式を思い出す方も多いのではないでしょうか。その他にも、いろいろな平安時代の小説に使われていますので、「ああ、あの神泉苑」と思う方も多いと思います。
こちらの画像は、往時の神泉苑をコンピューターグラフィックスで復元したものです。
そもそも神泉苑は、平安京遷都とともに、大内裏の南東隣りに造苑された大規模な庭園として始まりました。
今でこそ規模はかなり小さくなっていますが、もともとは南北約500メートル、東西約240メートルにおよぶ大きな敷地に、大池、泉、小川、小山、森林などの自然を取り込んだ大規模な庭園でした。
その後、徳川家康が二条城を造営した際、神泉苑の敷地の大部分が取りこまれ、神泉苑の水源も城の堀の水源とされてしまったとのことです。
地下鉄東西線建設に伴う遺跡の発掘調査で出土したものの一部です。
京都市営地下鉄二条城前駅の発掘調査では、神泉苑の池の北端部分、平安時代の建物の跡、神泉苑の銘を持った瓦など、多数の遺物が出土しました。
コンピューターグラフィックスをはじめとするこれらは、二条城前駅の構内、改札を出て右へ進んだ1番出口手前に展示してあります。
当時の姿がそのまま残っていないのは残念ですが、だからこそ今の二条城があると考えると・・・歴史の流れ上、いたしかたないのでしょう。
訪れた日は快晴、鳥居をくぐると、目の前の「善女龍王社」にまぶしいほどの青空が映えていました。
ちょうどつつじも満開で、彩りを添えてくれます。
「善女龍王社」を間近から1枚。
こちらに祀られている善女龍王は、時の淳和天皇の勅命により、西寺の守敏と東寺の空海が祈雨の法を競った際、空海が北印度の無熱池から呼び寄せられました。
これ以降、神泉苑の池には、善女龍王が住まわれているといわれています。
善女龍王社には、おみくじや御守、護摩木がありました。
善女龍王社にあった御守を胸に抱いて、左手にある「法成橋」を西の本堂の方(善女龍王社から反対側)から渡り、善女龍王社にお参りすると、願いが叶うと言われているとか。
こちらの法成橋では、毎年5月に行われる「神泉苑祭」で「静御前の舞」が奉納されます。
「何故、静御前なのか」と思われる方もいらっしゃると思いますが、「義経記(ぎけいき)」において、後白河法皇が静御前をはじめとする白拍子に、神泉苑において雨乞いの舞いを舞わせたと記されているそうです。
集められた九十九人の白拍子が舞っても雨は降らず、最後の一人である静御前が舞いを舞ったところ、にわかに黒雲が出てきて、三日間大雨が降り続いたとか。
このことにより、後白河法皇が静御前に日本一の称号を与えたといわれています。
法成橋を寺務所前から撮影しました。
「静御前の舞」が舞われるのは、夕方陽が暮れかかってから。黄昏時に、この橋の上でほのかな灯りを頼りに舞われるという舞いは、さぞかし美しいものだと思います。
話はうって変わって、神泉苑にはアヒルがいることでも有名です。公式ホームページには「アヒルの部屋」なるページも設けられています(あまり更新はされていないようですが)。
この日は最初姿が見えなかったので、どうしたのかな、と思っていたら・・・暑さのせいか、善女龍王社の影で眠りこんでいました。
善女龍王の膝元で昼寝ができるのは、神泉苑のアヒルの特権のような気がします。
寝ている姿だけでは淋しいので、昨年の4月に撮影したアヒルたちの姿を置いておきます。
この時は、ちょこちょこ歩きまわっていて、何とも愛らしい姿を見せてくれていました。
次回は、神泉苑の他のみどころを紹介したいと思います。
基本データ 名称:神泉苑 住所:京都市中京区門前町166 庭園拝観時間:午前8時半~午後8時 寺務所(授与所・御朱印):午前9時~午後5時 ※御朱印受付は午後4時半まで 拝観料:無料 電話:075-821-1466 |

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