狸谷山不動院 ①狸たぬき咤怒鬼?

 京都府の中でも滋賀県よりの山中にある、「狸谷山不動院」さんの紹介です。

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 「狸谷山不動院」さんは、木食行を体得するために高野山にのぼった朋厚法師が、自らの修行の地として一乗寺狸谷の地の洞窟に入山され、31歳の時に狸谷山を開山されたことに始まります。
 狸谷山修験道のご本尊として、朋厚法師みずからが刻んだ身の丈五尺の石像の不動尊像を据えられましたが、その姿形は、かつて桓武天皇が平安京の城郭東北隅に鬼門守護として祭祀された、咤怒鬼(たぬき)不動明王と同じとだといわれたそうです。

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 山中とは言っても、庭園で有名な詩仙堂さんから1本道で続く舗装された道路の突き当たりにあり、もちろん車での参拝が可能です。
 ・・・可能というより、ナビで白川通交差点からの約1kmの徒歩所要時間を確認すると、上りの白川通交差点⇒狸山谷不動院が約20分、下りの狸谷山不動院⇒白川通交差点が約15分と、行きと帰りでは約5分の差があることからもわかるように、かなりの急勾配(約1kmで約120mほどの高低差)。
 徒歩よりも車での参拝がお勧めです。
 今回は車で参拝しましたが、詩仙堂さんを少し過ぎた辺りで、「うを。この坂を登るのか」と変な声がでました。

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 詩仙堂さんを通りすぎて道なりに進むと、まずはこちらの朱色の社殿が見えてきます。
 無事到着かと思ったあなた、違います。
 こちらの社殿は、狸谷山不動院さんの「交通安全自動車祈祷殿」です。車のお祓いをしてくださる神社はあちこちにありますが、ここまで立派な専用の祈祷殿は初めて見ました。
 戦後まもなく、京都で初めて災難除けのお不動さんとして交通安全自動車祈祷を始められたということで、50年以上にわたり「交通安全は狸谷へ」と言われるとか。

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 本殿はさらに奥の方、10台ほどですが駐車場もあります。
 写真は帰り道に撮影したものですが、本殿までの道路は狭めで対向車が見えにくい場所もあり、大きめの車は離合が難しいところもあります。
 車を祈祷殿に停めて歩くこともできますので、散歩がてら歩いてみるのもいいと思います。

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 こちらが、道路の突き当たりにある駐車場です。すぐ目の前から参道が始まります。

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 「狸谷山不動院」さんの入口です。
 これでもかというほど、たくさんの狸の置物が並んでいます。思わず、信楽焼の狸の置物で有名な信楽を訪れた時のことを思い出しました。
 それにしても、これだけ数が揃っていると圧巻です。

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 社号標のすぐ脇には、何故か阪神タイガースの優勝記念の石碑がありました。
 調べてみたところ、1985年の日本シリーズ優勝(vs西武)の時のもののようです。

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 鳥居をくぐると、左手に朱色の鳥居がズラリと並んでいました。

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 連なった朱色の鳥居から稲荷神社を想像していましたが、くぐり抜けた先にあったのは「白龍弁財天」でした。
 こちらに祀られている白龍弁財天は、朋厚法師が修行された際、「一切衆生の苦難、恐怖を除き、財宝福利を与え給え」という誓いのもとで安置されたものだということです。
 功徳が大きく、人力を超えた利益、資産を充足されてくれる弁財天だということで、崇敬する信者も多くいらっしゃるとか。
 そもそも弁財天は、ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが仏教に取り込まれた呼び名で、サラスヴァティーはインドで最も古い聖典「リグ・ヴェーダ」に現れる聖なる河とその化身の名前です。
 日本において、弁財天の化身は蛇や龍の姿をとることが多いということですので、これが白龍弁財天という名の由来でしょうか。

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 お堂の中には、錫杖がありました。
 「お参りする際は、先にこの錫杖を鳴らしてください」とのこと。なんでも、錫杖の音で禽獣や毒蛇の害から身を守り、煩悩を祓い、智恵が得られるといわれているそうです。

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 白龍弁財天のお堂を出て進むと、狸の置物と一緒に「50/250」という表示が。
 つまり、本堂までの階段が250段で、この場所が50段目=あと200段の階段が待っているということになります。

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 ちなみに、階段はこんな感じです。これがあと200段続きます。

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 階段の途中には、七福神の石像が並んでいました。
 色々な場所で七福神像を見ていますが、どこの七福神でも、それぞれの表情は見ていて飽きないものです。

 次回は、参道の途中にある、弘法大師を祀る大師堂を紹介します。


 基本データ
 名称:大本山 狸谷山不動院
 住所:京都市左京区一乗寺松原町6
 開閉門時間:午前9時~午後4時
 入山料:500円
 電話:075-722-0025

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posted by ウィロー at 15:30 Comment(0)寺社・仏閣日記    

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