奈良公園散歩 ②日本三大名鐘と二月堂

 奈良公園散歩の2回目、今回は手向山八幡宮参道の中ほどから「東大寺 鐘楼」「東大寺 二月堂」方面へ向かいます。

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 国宝「東大寺 鐘楼」と国宝「東大寺 梵鐘」です。
 鐘楼は鎌倉時代に再建されたもので、梵鐘はさらに古く奈良時代の東大寺創建当初のものになります。
 梵鐘の重さは26.3トン、鐘の音の振幅は非常に長く、以前豊国神社さんの記事で紹介した方広寺さんの梵鐘、知恩院さん記事で紹介した梵鐘と合わせて「日本三大名鐘」に数えられています。

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 鐘楼の北側にある「俊乗堂(しゅんじょうどう)」です。
 堂内中央に、国宝「重源上人坐像」が安置されているそうです。
 通常、内部は非公開ですが、7月5日「俊乗忌」と12月16日「良弁忌」には参拝することができます(有料・時間制限有)。
 拝観料は、東日本大震災支援募金に充当されるそうです。

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 こちらのお堂は江戸時代初期に建てられたと考えられている「行基堂」です。
 現在は唐招提寺にある像を模してつくられたという、「行基菩薩坐像」が祀られています。
 行基は奈良時代の僧で、聖武天皇により大仏建立の実質的な責任者として招聘された人物です。そのため、東大寺の四聖のひとりに数えられています。

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 重要文化財「念仏堂」です。中には、同じく重要文化財に指定されている「地蔵菩薩坐像」が安置されています。

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 人通りが少ない緩やかな坂を、時折寄ってくる鹿を愛でながら先に進みます。

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 国宝の「法華堂(三月堂)」の横面です。うっかり正面の写真を撮り忘れていました。
 こちらは、奈良時代に建てられたもので、東大寺建築の中ではもっとも古いと言われています。
 ご本尊の不空羂索観音を祀るためのお堂であったため、古くは「羂索堂(けんさくどう)」と呼ばれていたそうです。
 現在の法華堂(三月堂)の名前の由来は、旧暦三月に法華会が行われたためだとか。
 なお、以前安置されていた、日光菩薩、月光菩薩、弁財天、吉祥天、地蔵菩薩、不動明王の仏像は、2010年から行われていた修理に合わせて、東大寺ミュージアムに移されているそうですので、拝観の際はご注意ください。

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 重要文化財「閼伽井屋(あかいや)」、鎌倉時代の建物です。
 こちらは、霊水の湧く「若狭井」の覆屋です。
 毎年3月に行われる「お水取り(修二会)」では、閼伽井屋の中にある井戸から御香水(閼伽水)が汲みあげられ、二月堂のご本尊である十一面観世音菩薩にお供えされます。
 「若狭井」の名称は、奈良時代に初めて「修二会(しゅにえ)」を行って全国の神々を招いた際、遅れてきた若狭国の遠敷明神がお詫びとして、二月堂の十一面観音にお供えの閼伽水を送ることを約束したという言い伝えに由来します。
 そのため若狭神宮寺では、今でも毎年3月に、二月堂に御香水を送る「お水送り」が行われているそうです。

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 2005年に国宝に指定された「二月堂」です。
 二月堂は前回紹介した2度の戦火による焼失は免れましたが、1667年のお水取りの最中に起こった失火で焼失しました。現在の建物は、その2年後に再建されたものです。
 写真は二月堂正面にあたる西側から写したものです。
 この写真からもわかるように、二月堂は建物の前部分が傾斜地にせりだすように建てられており、せりだした部分を床下に組んだ柱で支えるつくりになっています。有名どころだと、京都の清水寺などでも見られるつくりですね。
 二月堂の南に位置する階段を登って、参拝することにします。

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 階段を登りきると、正面には手水舎がありました。

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 二月堂の南側です。写真左(西側)に進むと正面の舞台にでます。

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 こちらが二月堂の正面です。
 ご本尊は、大観音(おおかんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像で、どちらも何人も見ることを許されない絶対秘仏なのだとか。

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 大香炉を三匹の邪鬼が支えていました。「邪鬼足外香炉」と呼ばれるものです。
 線香はこの中に立てます。

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 舞台からは、奈良市内が一望できました。二月堂がそれなりに高い場所にあるのがよくわかります。

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 本堂の周りを半周すると、北側にもうひとつの手水舎がありました。

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 北側に位置する屋根付の階段「登廊」を降りて、二月堂への参拝は終了です。

 二月堂で3月1日から半月ほど行われる「修二会」は、かなりの規模をほこる行事です。
 夜19時頃から松明がともされるため、別名「おたいまつ」とも呼ばれています。
 特に、「お水取り」が行われる13日の直前、12日夜の「おたいまつ」は大勢の観光客ですごいことになるそうですので、行く場合は覚悟を決めて行った方が良さそうです。

 次回、奈良公園散歩の最後は、若草山から、春日大社参道、浮見堂を紹介します。


 基本データ
 名称:華厳宗大本山 東大寺
 住所:奈良県奈良市雑司町406-1
 電話:0742-22-5511
 拝観時間(大仏殿・法華堂(三月堂)・戒壇堂):
 (4月~10月)午前7時半~午後5時半
 (11月~3月)午前8時~午後5時
 開館時間(東大寺ミュージアム):
 (4月~10月)午前9時半~午後5時半(午後5時受付終了)
 (11月~3月)午前9時半~午後5時(午後4時半受付終了)
 拝観料(大仏殿・法華堂・戒壇堂・東大寺ミュージアム):
 (それぞれ)大人・中高生600円/小学生300円
 (大仏殿・東大寺ミュージアムセット)
       中学生以上1,000円/小学生400円

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posted by ウィロー at 11:00 Comment(0)観光・街歩き日記   

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