今回は夕食の紹介。タイトル通り、素朴な中にも珍しい食材を使った一品もあり、遊び心のある夕食でした。

最初の膳はこんな感じでした。

色々なものが賑やかに盛られている八寸。
バイ貝、ホタルイカ、栗に昆布巻き、椎茸、沢蟹。
最初からビールではなく日本酒が欲しくなるようなラインナップです。

こちらでは鯉の洗いが出てくることもあるそうですが、この日は違うメニュー。
桜鯛の刺身は春の定番です。

酢の物はワカメと山芋。

珍しい食材その1。
コンニャクの上にある濡れたような葉っぱは、アイスプラントです。
見た目は青臭そうに見えるかもしれませんが、クセはほとんどなくシャキシャキとした食感で、わずかな塩味がありました。

鮎の甘露煮。

筍の煮物も春の定番メニューですね。
添えられた木の芽が、なおのこと春を感じさせます。


茶碗蒸しには珍しい梅干し入り。
甘口の梅干しが、茶碗蒸しのダシと良く合っていました。


このあたりの特産品、みつせ鶏の鍋物。

珍しいメニューその2。
つまみ菜や山菜の天ぷら、春を告げるようなメニューでいいですねと思っていたら・・・

その下にあったこれ、なんと藤の花の天ぷらだそうです。
特に強い風味があるものではないのですが、逆に言えば草っぽい青臭さもなく、食べても美味しいものだと始めて知りました。

ご飯と、汁物代わりには梅が練り込まれた素麺。
お漬け物もおそらく自家製だと思います。

デザートはグレープフルーツゼリーでした。
大和屋さんの夕食、基本的には山の幸中心ですが、バランスの良いメニューに珍しい食材がちらほら。
もちろんお味も良く、オーソドックスながら魅力的な料理だったと思います。
次回、最後は大和屋さんの朝ご飯を紹介します。
基本データ 名称:大和屋 住所:佐賀県佐賀市富士町大字古湯860 営業時間:午前11時~午後4時(日帰り温泉の営業時間) 入浴料:大人700円(日帰り温泉の入浴料) 休業日:無休 電話:0952-58-2101 |
この記事へのコメント
モノノフ
自家製の漬物を出す店は間違いない名店ですよ、料理の盛り付けも見事ですね♪
ウィロー
浦島伝説と徐福伝説は色々な場所にあるようですね。
京都で言えば、徐福伝説は木津温泉にもあったはずです。
こちらの料理は素朴+遊び心となかなかの上物で、おまけに宿泊代金も手頃。真面目に営業されているというイメージを持ちました。