愛知県は知多半島の中ほど、その西海岸にある「坂井海水浴場」にほど近い、海辺のお宿。
本来は宿泊施設で、ひっそりと建っている隠れ宿の雰囲気でした。
何とはなしに入ってみたのですが、まさかこんなところにインパクト抜群のお湯があるとは。

坂井温泉さんの外観。海沿いの道路に面して建つお宿です。
旅館にしては珍しい、ちょっと無骨な印象を受ける建物でした。

ちなみに、建物の逆を向くとこんな風景が広がっています。
この日はあいにくの曇り、小雨もぱらつく天気だったのですが、天気が良ければセントレア空港に発着する飛行機を眺めることもできるようです。

日帰り温泉も歓迎とのこと。
これは少し前の写真で、今でも日帰り温泉は受け付けていただけるようですが、念のため確認した方がいいかもしれません。


フロント周りは旅館というより、気軽なホテルのようです。

焼き物も展示されていました。
場所柄と言い色合いといい、常滑焼でしょう。


受付を済ませ、5階にある大浴場へ。

温泉のデータ
源泉名:坂井温泉 2号泉
泉質:含鉄(II)ナトリウム・マグネシウム-塩化物泉
源泉温度:18.4℃
pH:8.5
成分総計:1リットルあたり1.18g
お湯の印象:赤茶色濁り、わずかな金気臭、浴感は普通

お湯の使い方
加温:有り
循環:有り
消毒:有り

坂井温泉さんは内湯のみです。(ビルの5階なので、露天は構造的に難しいのでしょう)
こちらが内湯の主浴槽で、おそらく温泉ではないと思います。
お宿は西向きに建っているので、天気と時間が良ければここから伊勢湾に沈む夕日を眺めることもできると思います。

打たせ湯もありました。

そして、この向こうがインパクト抜群の浴槽。
何やら、明らかに違う色が写真でも見え隠れしています。

思わず「わお」という言葉が漏れました。
鉄泉はいくつか入ったこともありますが、ここまで見事な赤茶色はそうそうありません。
(この時の湯口から出ているお湯の色を覚えておいて下さい)

血の池地獄と言われても納得する色だな、と思いながらしばし浸かっていました。
温泉はこんな強烈な色ですが、意外にほぼ無臭(わずかな金気臭)、消毒臭も強くはありません。見た目はこれですが、どちらかというと大人しい印象の温泉でした。
などと思いながら、ふと湯口を振り向くと・・・

・・・あれ。

湯口から注がれるお湯も血の池地獄状態。
タイミングによって、透明な湯と赤茶色の湯が入れ替わるようでした。ということは、透明な方は白湯で、加水している温泉ということなのかもしれません。
(主成分は第二鉄なので、新鮮なら水和物は緑白色をしているはずなのですが、おそらく加温時に酸化しているのでしょう)

それにしても、この色。
久々にこんな特徴の濃い湯に浸かりました。
基本データ 名称:坂井温泉 湯元館 住所:愛知県常滑市坂井西側1 営業時間:午前11時~午後8時(要確認) 入浴料:大人500円、小人400円(要確認) 休業日:不定休? 電話:0569-37-0006 |
この記事へのコメント