北陸自動車道「三条燕」ICのあたりから国道289号を山中へ向かい、1時間弱。
山里の渓流沿いに建つ一軒宿です。
その温泉は、「しょっぱくて切り傷がきれいに治る不思議なぬるい水」、強食塩冷鉱泉。
かつては湯治場として賑わったこともあえい、建物の一部は有形文化財にも指定されています。
宿泊がメインですが、今回は日帰り入浴でお邪魔しました。
嵐渓荘さん、外観。
風格のある立派な建物と、見事な雪囲いの組み合わせです。
雪の深さは、このあたりなら標準的でしょうか。
こちらも「日本秘湯を守る会」の会員宿です。雪に閉ざされた山間の一軒宿は、まさに秘湯の趣。
こんなスリル満点の吊り橋もありました。
外観は年期を経た風格ある佇まいでしたが、中は意外と(失礼)現代風。
渓流沿いの新館「渓流館」、有形文化財登録された「緑風館」、そして少人数向けの平屋建て旧館「りんどう」の3種類の部屋からなるお宿で、部屋数は全部で17あるそうです。
またこちらには水道が通っておらず、館内の飲み水や調理に使う水は全て、天然の湧水を利用しています。
それがこの「真木の清水」。
その名前は、男性用の浴室の名前にもなっていました。
中型のお宿ですので、それに伴って脱衣場も幾分コンパクトな作り。
アメニティは標準的なものが揃っていました。
温泉のデータ
源泉名:越後長野温泉
泉質:ナトリウムー塩化物冷鉱泉
源泉温度:15.5℃
pH:7.4
成分総計:15.57g/リットル
お湯の印象:無色澄明、源泉臭と金気臭、強塩味、とろみがありベタ付く浴感
お湯の使い方
加温:有り
循環:有り
消毒:無し?
こちらが嵐渓荘さんの内湯。主浴槽が一つです。
写真では色が付いているように見えますが、実際は無色透明のお湯でした。
特筆すべきはその濃度。
成分総計15g超えの濃厚泉が加水無し。元々が冷鉱泉なので加温はしていますが、お湯のコンディションは源泉に近いように感じました。
トロリとした肌にまとわりつくようなお湯で、浴後はけっこうベタ付きます。
このお湯は傷に特効とのことで、下手な薬よりもこの温泉に浸かった方が直りが早く、綺麗という話もあるとか。
アメニティは標準の3点セットとなっていました。
こちらは露天。
内湯と同じ温泉が注がれています。温度もほぼ同じだと思いますが、冬場の間は外気温の差で少しこちらが温め。
塩分濃度の濃い湯なので、浴後はぽかぽかと暖まります。
冬にはもってこいのお湯でしょう。
周りのロケーション、秘湯の雰囲気、風格ある建物の佇まいなど、総合的に「良いお宿」だと思います。
こちらは料理も評価が高く、次は一度泊まってみたいお宿の一つになります。
基本データ 名称:越後長野温泉 嵐渓荘 住所:新潟県三条市長野1450 営業時間:午前11時~午後3時(日帰り入浴) 入浴料:大人1,000円 小人700円 休業日:無休? 電話:0256-47-2211 |

この記事へのコメント