祇王寺 散り紅葉の中にたたずむ平家物語ゆかりの御寺

 平家物語をご存知の方は、平清盛の寵愛をうけた白拍子、祇王の名には馴染みがあるかと思います。
 今回紹介する「祇王寺」さんは、この祇王のお墓があると伝えられている御寺です。

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 場所は、以前紹介した二尊院さんから北西方向、歩いて5分ほどの距離です。
 二尊院さんの総門を出て左手突き当たりから、さらに左方向へ進むことになります。
 わからない方は、突き当たり近くに祇王寺さんへの道筋の案内看板がありましたので、探してみてください。

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 こちらの御寺は、平清盛の心変わりによって都を追われた祇王が、母 刀自、妹 祇女とともに出家、入寺した尼寺と言われています。
 後には、祇王が追われる原因ともなった白拍子、仏御前もこの尼寺を訪れて、祇王たちと共に過ごしたとか。

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 竹垣に囲まれた小道を進むと参拝口が見えてきます。

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 こちらが参拝口。右手の方に受付がありますので、拝観料金を支払って中に入ります。

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 まず目に入るのが、真っ赤な散り紅葉が印象的なこの風景です。

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 さらに進むと、萱葺き屋根の門がありました。
 屋根を覆う緑色の苔と、その上に散った紅葉のコントラストに思わず息をのみます。

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 敷地自体はそれほど広くはありません。
 それでも、この紅葉の美しさは一見に値すると思いました。

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 奥に見えるのが草庵です。

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 草庵に近づいてみると、格子で覆われた丸い窓のようなものが見えました。
 この窓は、「吉野窓」というそうです。影が虹の色にも見えることから、「虹の窓」とも言われているとか。
 この草庵の中は、仏間になります。
 撮影は禁止だったのですが、中に入ることができました。中には、大日如来、平清盛、祇王、祇女、刀自、仏御前の木像が安置されていました。

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 出口付近には、平清盛の供養塔と、祇王、祇女、刀自の墓がありました。
 平家物語の世界が、このような形で現代にも遺されているのは不思議な思いがします。

 こちらの祇王寺さん、明治初年に一度廃寺になっているそうです。
 その時に残されていたお墓と仏像は大覚寺さんに保管されていたそうですが、明治28年に元京都府知事北垣国道氏により、嵯峨にあった別荘一棟が寄付され、現在の祇王寺になったとのこと。
 その関係から、こちらの御寺は、真言宗大覚寺派の寺院になっています。
 大覚寺さんとの共通拝観券は、それぞれに拝観券を購入するよりも200円安くなりますので、一緒に回るのであれば利用する方がお勧めです。
 ただし、特別拝観等で拝観料金が変更になる場合は、共通拝観券は販売休止となることもあります(今年は10月1日~11月30日まで販売休止されていました)。事前にホームページで確認してください。

 基本データ
 名称:祇王寺
 住所:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂32
 拝観時間:午前9時~午後5時/午後4時半受付終了
 拝観料金:大人300円/小人(小中高)100円
      大覚寺・祇王寺(2カ寺)共通拝観券600円
 電話:075-861-3574

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