こちらは「休暇村」の名前の通り、財団法人の休暇村協会が運営する国民宿舎です。火山や地殻の変動によって生まれた貴重な地形などが数多く残り、世界ジオパークに認定されている山陰海岸国立公園の中にあり、竹野海岸を眼下に一望する高台の宿です。

場所柄、松葉ガニや活きイカなどの新鮮な海の幸が有名なのですが、今回は日帰り入浴の紹介です。高台の宿だけに見晴らしは素晴らしいものがありました。是非、抜けるように青い晴天の昼間に訪れて欲しいと思います(泊まっての朝夕や夜は、また別の表情を見せてくれそうですが)。

ちなみに竹野海岸はこんな絶景が続く、格好のドライビングスポットです(言うまでもないことですが、よそ見には十分にご注意下さい)。

脱衣場はシンプル。一通りのアメニティは揃っています。なお、フロントからこの大浴場「漁火の湯」までの道程はなかなか複雑なので、フロントで尋ねられた方がいいと思います。

温泉のデータ
源泉名:竹野海岸休暇村温泉
泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
源泉温度:37.3℃
pH:7.82
成分総計:1.6g/リットル
お湯の印象:無色澄明、ごく僅かな硫化水素臭、浴感普通

お湯の使い方
加温:有り
循環:有り
消毒:有り(弱い消毒臭)


内湯を2枚。タイル張りの石造りの浴槽で、海に向かって大きく開かれた窓が特徴的です。浴室自体はこぢんまりとしているのですが、大きな窓の開放感で狭い印象は受けませんでした。
お湯は京都や兵庫の日本海側によくある泉質で、強い印象はありません。時期にもよるのでしょうが、入ったこの時はお湯のコンディションが良かったらしく、消毒臭はほとんど無し、さらに湯口から注がれる湯からは、わずかな硫化水素臭を感じました。

アメニティは馬油と柿渋。ハイクラスの有名品です。

水中写真。お湯はどこまでも透明でした。

露天には、この扉から出ます。


露天は内湯よりさらにシンプルでした。内湯はだいたい6~7人でいっぱいになるくらいですが、こちらは3~4人で満員。お子さん連れの一家族で貸し切りになってしまうくらいではないでしょうか。タイミングが悪いと、なかなかこちらに入れないということもあるかもしれません。

そしてやはり高台に立つ宿だけに、露天からの眺めは見事。
豊岡市の北、城崎よりさらに奥の日本海側ということで、アクセスは決して便利ではありませんが、宿泊施設としてもなかなか人気が高いようです。価格もそれほど高くはない(ハイシーズンを除けば1万円代前半)ということで、次は泊まりがけで行ってみたい宿の一つです。
基本データ 名称:休暇村竹野海岸 住所:兵庫県豊岡市竹野町竹野1047 営業時間:正午~午後9時(最終受付午後8時) *日帰り入浴の営業時間 GWや夏休み等繁忙期は利用時間変更の可能性有り、要確認 入浴料:大人510円 子ども310円 休業日:無し 電話:0796-47-1511 |
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